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JR新神戸駅での「くぎ煮フェア」〜いかなごの「くぎ煮」その9〜

私が入社した、翌年、1996年(平成8年)のくぎ煮シーズン。
神戸の表玄関、JR新神戸駅で「くぎ煮フェア」を開催しました。
西日本キヨスク(現在のジェイアール西日本デイリーサービスネット)さん経由で駅にお願いし、スペースをとってもらい実施しました。
当時の担当は、私と同期の途中入社の木下利行課長心得(当時)でした。

販売もしますが、メインの目的は「くぎ煮」のPR。試食を提供し、「くぎ煮」自体を知っていただくことが目的です。
そのシーズンの新物をいち早く味わっていただく、ということで、お客様にも大変好評でした。

当時の山中勉社長(現名誉会長)の
「『くぎ煮』を神戸の春の風物詩として知ってもらいたい」
という思いから実現したものです。

「くぎ煮」のPRのためのフェアですので、伍魚福の単独開催ではなく、他のくぎ煮取り扱い業者の皆さんとの共催を計画したのですが、催事自体は赤字が見込まれ、費用負担はできないとお断りされたため、伍魚福単独で実施することになりました。

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それ以来、不漁で商品製造が間に合わなくなる最近まで、継続して「くぎ煮フェア」を開催してきました。
年度によっては、伍魚福も加盟する、兵庫県珍味商工協同組合の名義で実施したことがあります。

パネル代、お手伝いいただくマネキンさんの費用などを考えると確かに採算はとれないのですが、「くぎ煮」を盛り上げるためのイベントとして継続。
毎年春の開催を楽しみにしていただくリピーターの方もたくさんおられました。

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駅の改装等もあり、年度によって、場所を変えながら継続してきました。
2013年(平成25年)は新神戸アントレマルシェの前でした。

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伍魚福の地元、長田で開催している「くぎ煮コンテスト」の優秀作品「伍魚福賞」受賞作品のレシピを元にした、特別な「くぎ煮」も販売しました。

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「くぎ煮コンテスト」に関しては、次回のnoteで詳しくお話しします。
コンテストの入賞者の方から聞いた、といって足を運んでいただく方も。

新神戸駅の「くぎ煮フェア」にならい、他の駅や空港、サービスエリアでも「くぎ煮」の催事をしていただくようにもなりました。

毎年3月、いかなご漁が始まり、新物の「くぎ煮」が炊き上がったタイミングで一気に面で展開しますので、伍魚福のお客様繁盛係(営業)も担当関係なく特別なフォーメーションを組んで一気にローラー作戦を行いました。
チームワークを高める効果もあったように感じます。
伍魚福にとっても「春の風物詩」でした。

そんなTEAM GOGYOFUKUにとっても思い入れの強い「くぎ煮フェア」も、いかなごの不漁により、この何年か開催できていません。
さみしいですね。

ここのところ数回同じような話を繰り返していますが、「豊かな海」の実現によりいかなごがたくさん獲れる日が来ることを祈っています。

最後までお読みいただきありがとうございました! 伍魚福の商品を見つけたら、是非手にとってみて下さい。社長のいうとおりになってないやないかーとか、使いづらいわー、とか率直なコメントをいただけるとうれしいです。 https://twitter.com/yamanaka_kan