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「良いやり方」を共有し、評価を「見える化」する〜成長支援制度その1〜

2018年(平成30年)3月より新しい人事制度「成長支援制度」を正式導入しました。
それまでも人事評価制度がありましたが、従業員意識調査の結果を見ても評価への納得性が低く、どうすればTEAMメンバーにとってわかりやすく、納得できる評価となるか、ずっと考え続けていました。

2016年(平成28年)のある日、早朝役員会で会長(当時)から、松本順市さんの小冊子を渡されました。
鮮魚店を経営する「株式会社魚力」出身の人事制度コンサルタントの方です。
学生時代に「魚力」さんにアルバイトで入社、大学院を中退された後、正社員となり、人事制度=成長支援制度を構築されました。
その仕組みにより社内の良いやり方が共有化され、見える化されたことで働く人の成長につながり、「魚力」さんは現在では東証一部上場企業となっています。

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「成長支援制度」についてまず共感したのは、TEAMメンバー一人ひとりが持っている良いやり方を共有し、実行していくことでチームの力が高まり、お客様の評価も高まり、会社も成長できる、という点です。
結果、一人ひとりの待遇改善にもつながります。

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伍魚福の基本としてきた「伍魚福エンターテイニングスパイラル」の考え方と全く同じなのです。

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成長支援制度の特徴は、次の4点です。

1.従来不明確だった成長(評価)の内容や基準を明確にする。
→職種や階層ごとに、メンバーの期待像を明確にして成長シートにまとめる。

2.全メンバーの成長(評価)を組織的に決定する。
→全上長が出席する成長支援会議で成長度合い(評価)を確認、組織的に確定する。

3.成長(評価)は、メンバー本人にフィードバックする。
→どこまで成長しているのかを明確にし、次の成長を具体的に計画できるようにする。

4.評価(成長確認)結果が、処遇決定に反映される。
→自分の成長で処遇がどう変わるのかを事前に確認できるようにする。

これらの基本的な考え方に共感し、2016年秋に開催された「成長塾」に参加して学びました。

「成長塾」というのは、松本順市さんが代表を務める株式会社ENTOENTOが主催する、集合研修型人事制度構築コンサルティングの名称です。
1泊2日の研修を3回、合計6日間の研修を通じて、経営者自らがそれぞれの考え方をもとにして各社オリジナルの人事制度を構築できる、というものです。

伍魚福でもそうでしたが、人事制度の構築は通常個別のコンサルティングを受けて、大企業の仕組みをベースにして導入されていることが多いと思われます。
既製服をそのまま購入して、無理やり体を合わせるようなもので、なかなかぴったりマッチしたものにはならないことが多いようです。

これに対して「成長塾」では、経営者自らがそれぞれの企業の考え方、自らの価値観に合わせて、フルオーダーで仕組みを自ら作る、というイメージです。

作り方については、当時はExcelのフォーマット、現在はクラウドシステムにまとめられており誰でも簡単に使うことができます。

研修の中で松本先生は、
「成長支援制度の内容については、60点で良い。まずは運用をしながら改善していくべきだ」
とおっしゃいます。

先日のトヨタ式改善基本精神の中の言葉と同じですね。

2016年秋の「成長塾」を終了し、ひととおりの仕組みを作った後、社内で運営をしていく事務局となる人事総務担当の2名とともに再受講。
内容をブラッシュアップして、2017年から「仮運用」を行い、2018年から正式に導入スタートしました。
明日も「成長支援制度」の話を続けます。


最後までお読みいただきありがとうございました! 伍魚福の商品を見つけたら、是非手にとってみて下さい。社長のいうとおりになってないやないかーとか、使いづらいわー、とか率直なコメントをいただけるとうれしいです。 https://twitter.com/yamanaka_kan