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ワーク・エンゲージメント・スコアの国際比較(令和元年版「労働経済の分析」より)

ワーク・エンゲージメント・スコアの国際比較についての分析です。

以下、特記するものを除き、令和元年版労働経済の分析からの引用またはキャプチャーです。

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ワーク・エンゲイジメントの測定に当たっては、ユトレヒト・ワーク・エンゲイジメント尺度(Utrecht Work Engagement Scale:UWES)が最も広く活用されており、日本を含めた16ヶ国のワーク・エンゲイジメント・スコアを比較した論文として、Shimazu,Schaufeli, Miyanaka, & Iwata(2010)がある。
その分析結果の一部を紹介しているコラム2-3図によると、我が国のワーク・エンゲイジメント・スコアは、他国と比較して、相対的に低い状況にあることが分かっている。

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しかしながら、こうした結果の解釈に当たっては、慎重な考察が必要であることが指摘されている。同論文では、日本人がポジティブな感情や態度の表出を抑制するのが、社会的に望ましいとされる風潮があるのに対して、欧米では積極的に表出することが望ましいされる風潮があることを理由として挙げている。つまり、集団の調和を重視する文化のある日本社会では、仮に「活力」「熱意」「没頭」が内在されている労働者であっても、ポジティブな感情として表出させることを控えている可能性が考えられる。
なお、こうした傾向は、自己効力感、幸福感、職務満足感などのポジティブな感情を示すその他の指標でも確認されることが指摘されている。
したがって、国際比較は有用な分析観点の一つであるものの、ワーク・エンゲイジメント・スコアの国際比較に当たっては、各国の文化等にも影響を受ける可能性があることを踏まえながら、一定の幅をもって解釈することが重要である。
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確かに日本人は感情を表に出さない傾向があります。
だからこそ、本音をきちんと測定していく必要があるとも言えますね。

エンゲージメント調査には、見た目うまくいっていそうな職場においても、潜在的に存在している問題を見える化するという効果がありそうです。
伍魚福では、2021年1月からエンゲージメント調査を始めたばかりです。
メンバーの思いをきちんとくみ取り、改善につなげていけるよう、努力を続けます。

最後までお読みいただきありがとうございました! 伍魚福の商品を見つけたら、是非手にとってみて下さい。社長のいうとおりになってないやないかーとか、使いづらいわー、とか率直なコメントをいただけるとうれしいです。 https://twitter.com/yamanaka_kan