YNSとしてのプロジェクトマネジメントの方向性

当社としてのプロジェクトマネジメントのガイドラインを作成するよう指示しているもののなかなか進まないため、ガイドラインよりもう1段上位概念の方向性を定義してみたいと思います。

1.QCDバランス
まず、当社にご依頼、ご相談頂くお客様は、俗にいうSIerに依頼されるより安く対応することを期待されていると思います。
当社は開発をフィリピンメインで行っている事もあり、オフショア色が強いですが、日本人を多く配置し平均レベルの日本企業にご依頼される場合と同レベル以上の品質を維持しているつもりですし、当然そうでなくてはなりません。コスト的にも日本人だけでやっている会社と比べれば普通に考えて安くはなります。(とはいえ、安さで勝負したいとは思いませんが・・・)

ですので、低~中コストで中~高の品質を目指します。最高品質のものが欲しい方は大手SIerにご依頼されるのが良いかと思いますが、かといって弊社にご依頼されるものがそれらと比べ必ずしも品質が低いわけではなく、合理的にコストダウンする事を目指します。また、積極的に膨大なドキュメントは書き起こしませんが、最低限開発に必要なものを揃えます。

2.技術選定方針
きちんとした実績がある上で、出来るだけ最新の技術、バージョンの利用をしていきます。
その方が開発生産性が高く運用効率が高いものが提供できる一方、スタッフへの教育コストがかかりますが、新技術の教育はエンジニアへのベネフィットでもあると考えますし、自主的に新しいものに取り組みたいエンジニアを多く育成したいとも考えており、そういう方針にしました。

3.対顧客コミュニケーション方針
出来るだけ提案的であるべき。もちろんプロジェクト次第で進め方は変わってくるとは言え、自身の経験的に提案的に動いて嫌がられることはまずないと考えます。提案的に動く前提として、高い業務知識と技術知識が必要になるため、それらを日々収集している事が必要。
難易度は高いですが、これが出来ればお客様からの信頼も得られ、こちらのやりたいようにプロジェクトを運営出来、結果的には楽にもなります。

4.対メンバーコミュニケーション方針
これはYNSの行動指針をベースにしています。
できるだけ指示・命令ではなく、メンバーの自主性・主体性を高めるようマネジメントを行う。
既に出来ると分かっていることだけでなく、何等か1つはチャレンジングな要素をプロジェクト内に盛り込む。

5.開発プロセス、設計方針
ウォーターフォール、アジャイル、プロタイピング、スクラムなどいろいろありますが、特にここでは定めません。
ただ、YNSとしては従来から今後も変化の早いWEBの世界が主たる活動領域となると考えているため、変化に柔軟なシステム、開発プロセスであるべきです。
また、これは過去ではなく今後の方針として。
出来るだけ再利用可能なマイクロサービスとして設計し、今後発生する様々なプロジェクトにおいてそれらを上手く繋ぎ合わせ工数を削減するようなものを志向したい。マイクロサービス化というのでしょうか。

全てをそうしたいとまでは現時点では考えていませんが、WEBの基本機能などは全部マイクロサービス化してしまいたい。

まだまだいろいろ書きべき要素があるかもしれませんが、今回は一旦この辺で。

フィリピン開発拠点の立ち上げやマネージメントや主に日本でのBizDevなど。