副業で音楽フェスやってみよう ② フェスの事業構造 支出編

フェスの事業構造ってイメージしたことありますでしょうか?

・支出
会場代
出演者
イベンター
プロモーション
スタッフ費用
音響、大道具、美術

・収入
チケット収入
協賛収入
物販収入
放送権

・資金調達
委員会制(共同出資)
クラウドファンディング 

こんなものが内訳になったりしてます。
ちょろちょろと説明していきますね。

■会場
会場はどんな空気感の場所に、どれだけの人数を呼ぶのかを決定づける、フェスのコンセプトになる部分です。
また、コストの大きな部分を占めますし、屋内、屋外や制約事項有無なども決定づけて行きますので、慎重に決めていく必要があります。
ちなみにライブハウスの費用感ですが、郊外のいわゆるライブハウスは、一日10万出せば箱貸ししてくれます。(200人キャパ)ゼップクラス都内の大きいとこだと200万前後でしょうか(2000人キャパ)。さらに複数ステージで考えるとそれだけ数量が増えます。
チケット代も係数に入れて逆算すると、
郊外のライブハウス、インディーズバンドを呼んだとして相場チケット代は2000円。満員御礼したところでチケットによる売上は400,000円です。
これ、僕が高校時代にやっていた企画ライブだとよく達成していた数字ですが、高校生バンド目線だとかなーり大変です。片っ端からメールして、6~7バンド対バン企画ライブでしたが、僕だけで確か50枚は売った気がします。圧倒的な熱意押しで友人に足を運んでもらってました。

そしてなにより、大人になった僕が今やりたい規模感はこれじゃなくて(笑 少なくとも近隣住民の多くが存在を知っていて、数千人が足を運ぶ、地元密着型としてはビッグイベントを何年かかけて作り上げたいと思っています。ここまで来てようやく"副業"と言える規模感かと。

■出演者
いくつか想定パターンがありますので、分けて話しますね。
-インディーズの場合
インディーズ〜アマチュアの場合、事務所所属などはしていないので基本的に出演ギャラは安く済みます。
こちらの言い値、一日のバイト代くらいで出演してくれることもあるでしょう。
逆にライブハウスなどだとチケットノルマ制と言って、例えば1バンド20枚のチケットを売りきれなかった場合は自腹精算する仕組みがあります。それくらいインディーズバンドは売れるまではしんどい思いをしたりしています。

また、アマチュアのうちはライブハウスがバンドのマネジメント、レーベル的な機能を果たしているようなところが多いので、アマチュアバンドに声掛けする場合はライブハウスを仲間に巻き込むといいと思っています。ライブハウス推薦のインディーズバンドをちょっとずつ出す。というイメージ。

次にメジャーアーティスト。
ここは、一定の集客ができる、というバリューをすでに備えているという前提になりますので、主催側は演者の提示する出演料を支払う必要があります。
そして音楽業界は単価構造が曖昧なところが強くて、関係値次第で結構言い値で決まる傾向があります。
一般的にそこそこ知っているな、というアーティストだと100~200万円、今をときめく超一流!とかだと1000万以上いってもおかしくない話になります。青天井です。
パワーがあってギャラが高い演者であれば、逆算的に会場の大きさは大きくしたいし、チケット代もキッチリ収益化するバランスが必要になります。
ステージ数、演者数、演者のコンテンツパワーを整理しながら適正な会場、チケット値付けが大事です。

そしてこのメジャーアーティスト。どうやって口説くのがいいの?という点ですが、ここは大きく以下みたいなものが多いです。
・雑誌系(ロキノン系)
・マスメディア(ラジオ局、テレビ局)
・有名アーティスト、プロデューサー
・実行委員会

雑誌やマスメディアは、ミュージシャンの多くは愛読者、ヘビーリスナーだったりして、取材もよく対応していたりします。ラジオ番組のMCをやったりしているアーティストも多くいます。マスメディアと組んで、これらの文脈でアーティストブッキングをしてもらうのは賢明でしょう。
有名アーティストやプロデューサーにブッキングをしてもらう。これも賢明です。同様に関係性をもって好条件でアーティストを集めることができます。
そして最後、実行委員会制です。これが今回私がトライしたい方式です。自治体や民間企業を巻き込み、大きな話題を作った上でレーベルや事務所を巻き込んでフェスのブッキングを実現する。実績の無い企画に対して乗ってくるかどうかは怪しいですが、何年かかけてこのフェーズを達成したいと思っています。

そして手っ取り早く実現アプローチしたいなと思っているブッキング方法は、
・地元の有名ライブハウスへのアプローチ
・地元大手ラジオ局へのアプローチ
この2つです。

地元有名ライブハウスへはちょくちょく足を運ぼうと思っています。またアクション後記事にしてみたいと思います。
ライブハウスとタッグを組む事に成功したら、ラジオ局にこの話題を売り込みます。ここも食いつけばもうブッキングは成功したようなものです。ラジオ局はミュージシャン出演の番組や音楽興行(ライブ)の実績を多く持つので、一緒に有名ミュージシャンを巻き込んで形にできることでしょう。一年目からここまでうまくできるとは思いませんが、トライしたいな。と思います。

ちょっと長すぎますね。ここいらで一旦切ります。
次回をお楽しみに。


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