人にやさしく、自分にもやさしく
「人にやさしく」これは私の人生のテーマでもあ
ります。
私自身は負けず嫌いで、どうしても自分をよく見
せたいとか、立場を優位にしたいと思いがちにな
ってしまいますが、それを捨てて、人にやさしく
することを目指しています。
人に迷惑をかけず、なるべく周りの人や偶然出会
った人の人生に少しでもプラスになればと思って
生きていっています。
なかなか思う通りにはなりませんが、その気持ち
は忘れないで過ごしています。
高校卒業の時、ご指導いただいたある先輩に「自
分に厳しく、他人にやさしく」という言葉をいた
だきました。
その時はいい言葉だと感じ、それを胸に抱え、こ
れまでずっとそれを教訓にして生きてきました。
しかし、今はちょっと違うのではないか、と思っ
ています。
「人にやさしく」の部分はそのまま、生きる上で
の自分の決め事にすればいいですが、「自分に厳
しく」の部分を変えてもよいのではないかと思っ
ています。
「自分にも優しく」でいいのではないかと。
また、「人に厳しく、自分に甘い」のはちょっと
困りますが、人にやさしくできているのであれば、
自分に対してやさしくしてもいいはずです。
もちろん、自分をしっかり律することができなけ
れば、自堕落な生き方になり、自分としてもよく
ない状態になるでしょう。自分に甘すぎるのも考
え物です。
ただ、自分に厳しくしすぎても、辛い生き方にな
る可能性があります。
「自分はだめだ、もっと厳しく、もっとしっかり
やらなければいけない」そのような考え方を持ち
すぎるのは、ちょっと危険です。
私の経験上においても、そのような考え方を強く
持ちすぎると、なかなか人生がうまく行かないこ
とに対して、心を病んでしまう可能性もあると感
じます。
私も実際、そのような自分に厳しい考え方から心
の病になって、泥沼にはまって抜け出せないので
は、と感じてしまい、とてもつらかった期間があ
ります。
自分を律する場面も必要ですが、自分に厳しくし
すぎないことが肝要です。私は、「わりと、どう
でもいい」という言葉を自分に対してよく使いま
す。
「全く問題ないわけではないけど、どうなっても
まあ何とかなる」という問題が世の中には多いで
す。
深刻そうなことに直面したとしても、まあ時が過
ぎれば何とかなることが多いものです。「どうで
もいい」ではなく、「わりと、どうでもいい」と
いう、ちょっとあいまいな考え方がいい結果をも
たらすことも多いものです。
あまり自分に厳しくしすぎず、「まあいいや」的
な逃げ道を持つことも大切です。他人にやさしく
することはもちろん大切ですが、自分にもやさし
くしましょう。
それが心身の健康につながり、将来につながり、
楽しい人生につながっていくものです。
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