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私が畑を始めたわけ(妻)

夫婦で脱サラした今、一緒に挑戦していることは畑。
お借りしている畑は、鹿除けの網を設置したところから止まっている(師匠とタイミング合わず)が、自宅の庭全面を畑として耕し、昨日種まき・苗植えをほぼ完了させた。

その作業について記録する前に、なぜ畑を始めたのかについて振り返ってみようと思う。

夫婦で畑を始めたのは2年前(結婚前)。その当時はマンション暮らしだったので私の実家の庭を一部借りて家庭菜園を始めた。畑を始めようと誘ったのは私だった。
畑をするのは、ずっと前から私の念願だった。

「半農半Xという生き方」という本をずいぶん前に読んだ時からずっと、私もこういう暮らしがしたい、と目標にしてきたからだ。

半農半Xとは、天の意に沿って小さく暮らし、天与の才を世に生かす生き方、暮らし方のことを著者がそう呼ぶようになって生まれた言葉。
(天の意に沿う暮らしとは、大量生産・輸送・消費・廃棄に訣別する循環型社会を意味し、天与の才とは人それぞれが持っている個性、長所、特技を指す。)

つまり、小さな農で自分たちが食べる分だけの食を得て、本当に必要なものだけを満たす小さな暮らしをし、大好きなこと・やりたいことをして社会とかかわっていく、という生き方。半農半Xの「X」にはそれぞれの大好きなこと・やりたいことが入ってくる。私はこの生き方を理想としている。


この本に出会う前から「農」について興味があり、「農」に関わるためにはどうしたらいいのか調べていたこともあった。興味をもったきっかけはおそらく、前職採用1年目に配属された部署が、研究農場という特殊な部署で、農場で働く方達の人柄や、とれたての野菜の美味しさ、太陽の下植物に囲まれる心地よさに魅了されてしまったからではないかと思う。

「農」について調べていくうちに「農業」に辿り着き、農家さんの話を聞きに行ったり、就農希望者向けのイベントに参加したこともあったが、話を聞くうちに、私がやりたいのは「農業」ではないということが少しずつわかっていった。そんな時に出会った言葉が半農半Xだったのだ。
私の「X」はこれから探していくにしても、半農半Xという暮らし方はいつか絶対、と思っていた。


そして、今の夫と出会い、結婚を意識するようになったころから、畑について、私の理想の暮らし方について説いていった。
幸い、大自然にあこがれて北海道にやってきた夫だったこともあり、案の定大賛成。昨年からは、友人のつながりで出会った師匠のもと、畑を本格的に(?)学ばせてもらっている。


理想の暮らし方、生き方への想いが高まり、夫婦で無鉄砲にも脱サラ。私も夫もそれぞれの「X」を探しながら、畑を学ぶ日々を過ごしている。
つまり、私たちの半農半Xが始まったのだ。


少しずつだけど、理想の暮らし方を実現しつつある私は、本当に幸せ者だ。

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