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こどもの送り迎えに一日2時間って、どんだけ~!!

今回は、雪国の子どもの送迎事情について書きたいと思います。

私には、息子が5人います。
この春から四男が小学校に入学しますが、色んな事情があって、次男、三男、四男がそれぞれ違う小学校に通うことになります。
運動会が重なったらどうしよう?参観日は??学習発表会は???などと今から心配ですが、そんなことより一番心配なのは「学校までの送迎」です。
次男はバス、三男は妻の車、一番ちっこい四男は徒歩、でと通学する計画ですが、下の写真のような大雪の日に3人を車で送るとなると、家を出てから戻るまで2時間近くかかるかもしれません。今からゾ~っとします。

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(雪国の子どもの通学事情)
私の住む弘前では、他の地方都市と同じくバスや電車があまり走っていないので、子どもの通学は、歩くか親の送迎が基本です。
私が子どもの頃は、歩いて通学するのが基本でしたが、登下校時に子どもがトラブルに巻き込まれることが社会問題となり、その不安が広がった結果なのか親の送迎の割合がものすごく増えています。雨や大雪の日になると9割は送迎になるのではないでしょうか?
さらに弘前市では小学校は、学校の部活道ではなくスポーツ少年団という親主体の組織で運営されているので、練習や試合へは必ず親が送迎することになります。

(子どもの送迎に一日2時間)
私が市役所にいた頃、子どものいる職員が朝仕事場に来るとすでにちょっと疲れているのをたまに見かけました。それと人事異動で職員を配置する時に、子どもの送迎で忙しいのでその点配慮が必要な職員がたくさんいました。
話を聞くと農村部に住んでいて子どもの送迎で「朝一時間・夜一時間と一日24時間のうち2時間も」子どもの送迎に時間を取られるとのことでした。
このような環境では、市民のために前向きに仕事に取組みたい気持ちがあっても中々そうはならないし、趣味など気分転換の時間もままならないので、仕事への集中力にも影響すると思いました。
また、子どもが少ない農村部では、一つの小学校でスポ―ツのチームを組むことが難しいので複数の小学校で混合チームを組む場合が多く、練習のための移動手段がないのでやりたいスポーツに参加できないケースも出てきていました。

(巡回バスの導入と子育て支援アプリ)
私は、子どもの学びの環境で地域差があることは大きな問題だと思ったので、市内のスポーツ団体に相談して、農村部の小学校をまわる巡回バスを走らせ、さらには農村部で行っていないスポーツに触れる機会も市の事業として提供することとにしました。
一方で、本丸の子どもの「送迎」については、秋田県湯沢市で導入しているシェアリングエコノミーの子育て支援アプリについて検討を進めましたが、当時は湯沢市でも普及率がイマイチという担当職員からのレポートがあり、解決できないままに市役所をあとにしました。今でも心残りです。

(まとめ)
子育て支援の充実は確かに進んでいて「子どもの医療費無料」など経済的な支援は色んな地域で始まっています。
一方で、親の「実負担の軽減」はあまり進んでいないと実感しています。
子どもの送迎に仕事にと毎日忙殺されていくと、子どもに笑顔を見せる時間も減ったりしないかなと少し心配です。
残念ながら農村部の巡回バスなどの事業は昨年度で終了となったようです。
農村部の実績をベースに通学への適用など、事業の拡大をして欲しかったところです。
送迎の困難さから子どもの学びの機会が減り、その可能性が萎んでしまうことにならないか心配です。
通学や子どもの課外活動のためのバス運行について、子どもの可能性を広げるためや子育ての実負担の軽減のために、今後議論を深めていくことが必要だと考えます。

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