四月は馬鹿ばかり
春は嫌いだった 春は嫌いだった
桜が綺麗だった 桜は嫌いだった
四月は馬鹿ばっか 見なくても分かった
痛みを伴った 出会いと別れ
そして何もない
ひらひら舞い散る桜の花びらが
地に落ちて
さっきまで綺麗だったのに途端に
ごみになる
若さだけの季節が過ぎて
大人になった時
私に何も残らないのと同じ
ごみになる
マスゲームなんだから逸れずに踊りなさい
そして何もない
ひらひら舞い散る桜の花びらが
飛び降りて
命を投げ捨てる様と重なって
泣いていた
嘘をつくことで許された自分を
許せずに
四月は馬鹿ばかり 私、行き止まり
ごみになる
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