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お盆を迎える準備②

岐阜の木工所、株式会社やまもくのnote編集部です。

小さな壁掛けの仏壇の制作・販売を手がけるやまもくから、お盆を迎える準備の第2弾をお届けします。
第1弾はこちらでした。

私自身、小さなころに祖母と一緒にお盆の準備をしたことや、そこから感じたお盆を楽しみに待つ気持ち、お盆を終える頃の寂しい気持ち。
そうした経験を、今度は子供たちと一緒に感じたいという想いから、夏休み中の子供たちと一緒にできる準備をご紹介したいと思います。


取り組むのはこちらの「絵ろうそく」。

絵ろうそくは、切り花の傷みやすい夏の時期や、寒さが厳しく花のない冬の時期に、生花の代わりにお供えするために生まれたもの。
本来、和ろうそくに絵をつけるようですが、身近な材料でできるよう、今回は簡単に手に入る洋ろうそくを使ってアレンジしていきます。

用意するものはこちら
・お好みのサイズの洋ろうそく
・アクリル絵の具
・筆とパレット

洋ろうそくのサイズは好みのもので構いませんが、小さなお子さんと一緒の場合は、適度な長さと太さがあった方がやりやすいです。

水彩絵の具だとはじいてしまい、ろうそくの表面に絵を描くのは難しいため、アクリル絵の具を使うのがポイントです。
使う絵の具の量は少しで大丈夫です。ほんの少しだけ水を足してのばします。

あとは好きにろうそくの表面に絵を描くのみ。
アクリル絵の具は乾きが早いので、色を重ねることも簡単で、アレンジの幅が広がります。
簡単な模様を並べるだけでも可愛らしい仕上がりになるので、小さなお子さんとも一緒にぜひ取り組んでみてください。

お盆を迎えるにあたり、作った絵ろうそくを飾ることでご先祖様へのおもてなしができますし、他にもいろいろな使い方ができます。
お盆には、迎え火と送り火を焚きますが、おがらに火をつけるため、マンションなどでは難しい場合もあるかと思います。そのような際に、こうした手作りの絵ろうそくに火を灯して、ご先祖様をお迎えし、戻られる際にまた送り出すというのも素敵です。
帰省が難しい場合には、手作りした絵ろうそくを実家に送ってお供えしてもらうのも良いでしょうし、花火を行う際のろうそくとして使うなど、より身近なシーンで利用することで、大切な方を生活の中で感じられる機会が持てるようにも思います。

今も昔も、1年に一度、お盆の時期に帰ってこられるご先祖様を大切にお迎えしたいという気持ちは変わりません。また、亡くなった方のためにこうして何かできることがあるというのは、私たちを癒してくれる時間にもなります。
古くから伝わる習わしには、私たちを癒したり、生活を豊かにする知恵のようなものが詰まっているように思います。習わしどおりにできないものも、自分たちの生活に合う形に変えて取り入れてみる。そうすることで、そこに詰まっていた大事なものは引き継がれていくのだと思います。
ぜひ、次の世代を担うお子さんたちと一緒に、お盆の文化に触れてもらえる機会を持っていただけると嬉しいです。

また、やまもくでは、こうした想いから、本格的な仏壇を置くことが難しい場合にも、亡くなった方に想いを馳せる場を気軽に生活に取り入れてもらえるよう、コンパクトな壁掛け仏壇をつくっています。
詳しくはこちらの記事にてご紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください。


今回ご紹介した、お盆の準備としての絵ろうそくのアイデアは、やまもくのnoteでいつもお世話になっている、「花と工作」を主宰する、さの みきこさんからいただきました。
こちらがさのさんのInstagramです!

さの みきこ(「花と工作」主宰)

逗子在住。
花や緑、自然が織りなす色や形が好き。
花をモチーフに絵を描いたり工作に取り組みながら、アートの教室や自身が主催するワークショップでは、子供たちに表現することの楽しさを伝えている。

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