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お兄ちゃんとお姉ちゃんの背中


陸上競技との出会い

私『小学校でなんかやってる!』

父『ほんまやなー!見にいく?』


小学校近くの公園で父親と二人で遊んでいた時に

こんな会話をしたことを覚えている。


そこでやっていたのは

地元の陸上クラブ『島本ジュニア陸上教室』だった。


自分より大きいお兄ちゃん、お姉ちゃんが

とてつもないスピードで走っている姿を見て

ただ黙ってその姿を見つめていた。


『やってみる?』

父親からそう言われ、

当時から走ることが好きだった私は

即答で

『うん』と、うなずき即入会を決めた。


お兄ちゃん、お姉ちゃんみたいに

足が速くなりたい!

これが陸上の世界に足を踏み入れた最初の一歩だった。


空気が読めない少年

そんな思いで入会した私は

ウォーミングアップから

お兄ちゃんお姉ちゃんに近づきたい一心に

当時小学1年生だったのにも関わらず

5、6年生の人達に、くっつき

コミュニケーションをはかっていた。


走る練習もそれ以外の練習も

できるだけ上の学年の人達と一緒に

やっていた記憶がある。


上の学年の人達からすると

ガキンチョがやたら絡んでくるなと思っていたと

思うが、優しく面倒を見てくれていた様な気がする。


今思うと

目の前に目標がいて、それに向かって走っていた時間は

かなり濃厚な時間だったと思うし、

チャレンジする楽しさを1年生ながらに

感じさせてもらえていたと思う。


名前を偽名して出場

そんな中で挑んだ人生初の陸上大会。

本来は3年生以上した出場できなかった試合だが

どうしても出場したかった私を見かねたコーチが

学年を偽り名前も『山本慎一』と偽名で出場させてくれた。

(時効ということで許してください。笑)


明らかに自分より大きい選手達に怯むことなく

『この人達に勝ったらおもしろいよな!』

と超がつくことポジティブマインドであった。


スタートをして走り始めると

勝ちたい気持ちをむき出しに

俺より先に走るなよと言わんばかりに

左右に首を動かして睨みつけながら走っていた。笑


奇跡的に決勝に進出し、結果は最下位であったが

競う楽しみを感じた。


確か人生初の100mのタイムは17秒7だったような

気がする。


大会に出場することを期にどんどん陸上の世界に

どっぷりハマる様になっていた。






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