生成AIに要約させる

生成AIが出力する情報は必ずしも正確ではありません。生成AIは学習したデータから質問に対して「それらしい回答」を返しているにすぎないからです。何かを尋ねて正解を得るために使おうとすると肩透かしを食います。

ただ、AIの処理能力は半端ないです。人間にはできない圧倒的な処理能力と圧倒的な知識量です。要は使い方だと思っています。私はAIにGoogleスプレッドシートで使う関数を作成させたり(AIの得意分野)、こちらが持っている正しい情報、正確な情報を分析させることに使っています。

その一つの例として、要約の力を試した結果を紹介します。


配布資料から概要をつかみたい。でも、時間がない、、、
生成AIを使いましょう!

1.準備

必要なPDFのデータをダウンロードします。

2.手順

①PDFからテキストを抽出します
PDFから生成AIに入力するためのテキストを抽出します。今回使用したのは以下のサイト。無料です。PDFを複数一気にアップできるので使いやすかったです。

②生成AIにプロンプトとテキストを入力します。
抽出したテキストはそのままだと改行もめちゃくちゃで読めたものではありません。そこで、以下のプロンプトで文章として整えます。テキストの量が多い場合、2つずつくらいで試します。

<以下、太字部分が今回のプロンプト>
# 命令書:
以下の制約条件のもと、キーワードやキーフレーズから新たに文章を生成せよ。

# 制約条件:
1.入力されたキーワードまたはキーフレーズを用いる
2.論理の矛盾を起こさず、自然な文脈になるように、入力文の順序を入れ替えたり、削除したり、語尾を整えたり、必要な説明・情報を補ったりする
3.文法上の誤り、誤字脱字、漢字の表記ミスがないようにする
4.キーワードやキーフレーズにない比喩は使わない
# 入力文:

<ここまで>

③生成された回答の確認と調整
生成された回答を確認し必要に応じて追加の指示を与えるなどして調整を図ります。今回生成された結果は区切り線以下です。

もちろんPDFからテキストを抽出している時点で本来の形からレイアウトが崩れているので正しくとらえていない部分もあるかも知れません。あくまで参考資料として押さえておくことが必要です。それだとしても、ある程度の概要はつかめると思います。リスクを把握した上で使えば役に立つのではと思っています。

こんな使い方、どうでしょう?


今後の教育課程、学習指導及び学習評価等の在り方に関する有識者検討会(第13回)

本日の議題と関連する御発表について

議題1:学習指導要領の目標に照らした実現状況とカリキュラム・マネジメントの実態について

  • 御発表1:国立教育政策研究所の大金 教育課程研究センター長より(令和4年度 小学校学習指導要領実施状況調査の観点から)

  • 御発表2:冨士原紀絵委員より(全国学力・学習状況調査の観点から)

議題2:「今後の幼児教育の教育課程、指導、評価等の在り方に関する有識者検討会」に係る検討状況について

  • 御発表3:秋田喜代美委員より(同検討会の中間整理案について)

本日の議論の視点(案)

1.『全国学力・学習状況調査』や『学習指導要領実施状況調査』のデータから、現行の学習指導要領の実現状況等をどのように評価できるか

  • 「資質・能力の3つの柱」「主体的・対話的で深い学び」「見方・考え方」など、学習指導要領総則に定める基本的な考え方は、学校にどのように受け止められ、授業改善にどのような影響を与えているか。

  • 学習指導要領が目指す資質・能力の育成について、ペーパーテストの結果等に基づけば、子供達の達成状況にどのような成果や課題が見られるか。

  • 児童生徒質問紙調査の結果から、子供達の授業や学校生活における考え方や行動にどのような変化が見られるか。

  • 学習指導要領に基づくカリキュラム・マネジメントの実現状況について、学校はどのように受け止めており、どのような成果や課題が見られるか。

  • 教育課程の編成における学校の裁量の在り方について、学校はどのような考え方を有しているか。

2.「今後の幼児教育の教育課程、指導、評価等の在り方に関する有識者検討会」に係る検討状況から、幼児教育と小学校教育との円滑な接続のために必要な方策はどのようなものが考えられるか。

令和4年度 小学校学習指導要領実施状況調査について(検討状況の報告)

調査の概要

  • 目的:小学校学習指導要領の次期改訂に資するため、今次改訂の改善事項を中心に、各教科等の目標や内容に照らした児童の学習の実現状況について調査研究を行い、検討の基礎となる客観的データ等を得るとともに、教育課程の基準に係る課題の有無及びその内容等を検証・総括する。

  • 調査時期、対象学年及び教科等

    • 調査時期:令和5年2月6日から令和5年3月3日

    • 調査対象:公立小学校 1,170校(義務教育学校前期課程含む)実施児童数(延べ)120,378人

    • 内容:各教科でペーパーテスト調査及び一部教科で実技調査を実施。併せて、児童、教師、学校長を対象としたアンケート調査を実施。

調査結果のポイント

  • 各教科のペーパーテスト調査結果から、「知識・技能」については一定程度の定着が見られるものの、概念としての習得や日常生活への適用に課題がある。

  • 「思考力・判断力・表現力等の育成」の観点からは、定着が見られる点もあるが、課題解決や自分の考えを明確に説明する点で課題がある。

  • アンケート調査結果では、学習状況や学校生活について概ね肯定的な回答が多いが、教師と児童の認識に差が見られる。

  • 教育課程に係るアンケート調査結果から、学習指導要領が提唱する基本的な考え方が教育現場に良い影響を与えている一方、多忙化や人員確保、研修時間の確保が課題とされている。

今後の分析作業

  • 中学校及び高等学校学習指導要領実施状況調査についても、具体的な分析を行い、結果を取りまとめる予定。

以上の内容を基に、今後の教育課程、学習指導及び学習評価等の在り方に関する検討を進めるための議論を行う。


令和4年度 小学校学習指導要領実施状況調査の結果について

概要

令和4年度に実施された小学校学習指導要領の実施状況調査では、全国の小学校1,170校、児童数120,378人(延べ数)が参加しました。この調査は、各教科における児童の学力や学習状況を把握するために無作為抽出で実施されました。

調査結果:国語

  1. 改訂のポイント

    • 国語の指導内容を改善・充実し、語彙や情報の扱い方などの知識及び技能を強化。

    • 思考力、判断力、表現力を重視し、自分の考えを形成する学習過程を明確化。

  2. 成果と課題

    • 語彙:様子や行動を表す語句に関しては多くの児童ができている一方、思考に関わる語句には課題あり。

    • 情報の扱い方:必要な語句の書き留め方はできているが、情報と情報の関係付けや図による表現に課題。

    • 考えの形成

      • 書く領域では自分の考えを伝える工夫に課題。

      • 読む領域では文学的な文章では考えをもつことができるが、説明的な文章では課題あり。

  3. 改善の方向性

    • 言語活動を通じて「知識及び技能」と「思考力、判断力、表現力」を相互に関連させて育成。

    • 読むことと書くことにおいて、自分の考えを形成し表現する指導の充実を図る。

調査結果:社会

  1. 改訂のポイント

    • 社会的事象の見方・考え方を重視し、問題解決の見通しをもつ活動の充実を図る。

    • 中学校社会科への接続・発展を視野に入れ、内容の改善を行う。

  2. 成果と課題

    • 問いの見いだし:資料から問いを見いだすことはできるが、問題解決の見通しをもつことに課題。

    • 情報の読み取り:情報を読み取ることはできるが、社会的事象の特色や意味を考え説明することに課題。

    • 社会への関わり方:社会の課題を捉え、社会への関わり方を考えることに課題。

    • 基礎的な知識・技能:基礎的な知識や技能の定着や社会的事象の理解に課題。

  3. 改善の方向性

    • 問題解決の見通しをもつ活動や、学習した知識を活用して図や文にまとめる活動を重視。

    • 社会の課題を踏まえ、学習したことを基に社会への関わり方を考える活動を重視。

    • 地理や政治など具体的な事実を基に考える指導の充実を図る。

調査問題例

  • 国語

    • 環境に関するスピーチの資料を図で表す問題【通過率 59.0%】

    • 物語を読み、その魅力をまとめる問題【通過率 80.5%】

    • 説明的な文章を読み、自分の考えをもつ問題【通過率 40.4%】

  • 社会

    • 資料から問いを見いだす問題【通過率 85.4%】

    • 資料を基に地域の特色をまとめる問題【通過率 25.9%】

今回の調査結果から明らかになった成果と課題を踏まえ、指導内容の改善に取り組むことが求められます。




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