数値化と客観性と学校
ふと疑問に思った。「夏休みなのに、なぜこんなに忙しいのだろう?」
私たちは、常に数値目標を達成するために、急かされます。
テストの点数、課題への評価、アンケートの結果、、、まるで機械のように、これらの数字を追いかける日々です。
しかし、本当に大切なものは、数字ではないような気がします。
現代社会は、あらゆるものを数値化し、客観的に評価しようとする傾向にあります。学校も例外ではなく、数値目標やエビデンスを要求されることが多くなりました。
数値化がもたらす弊害として、特に比較と競争の激化があります。数値化によって、人や物事が序列づけられます。相対的な価値が重視される社会では、私たちは常に他者と比較し、競争せざるを得ない状況に追い込まれます。全国学力学習状況調査が終われば、どの県が一番だとか、下位はどこの県だとか、、、
このような現象には、数値化がもたらす客観性への過度の信仰が根底にあると考えられます。客観的な数値によって、人や物事を単純に比較・評価することで、学校における様々な課題や複雑な子どもたちの心の動きまでも理解し、解決できると思い込んでいます。
しかし、数値化できない人間の経験や感情、そして多様な価値観は、この客観的な枠組みでは測りきれないのです。
大切なことは目の前の子どもたちをしっかり見ること。もちろん、数値を分析しますし、そこから対策も考えますが、目の前にいる子どもたちを抜きに数字だけを追いかけてもろくなことにはなりません。
なーんて、数値に縛られた私たちの日常から抜け出したいなと思いながら今日もパソコンに向かいます笑
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