選挙で送り出したあと、ちゃんと気にしてますか?

自分が投票したひとが、どんな仕事をしているか調べたことはありますか?

「投票にいきましょう」「一票が大切」ということは、誰もが知っていると思います。
では、なぜ大切なのか考えたことはありますか?
私は、世間一般の思う市議会議員の仕事のイメージと、実際のイメージにはだいぶギャップがあると感じています。

知ってる?議会の仕事

実際、議員の仕事は、年間を通してなんらかの決定をすることであり、
その意志決定が、多くのひとの生活を変えることもあります。

例えば、つい先日閉会した令和4年第1回定例会では、こんな議案がありました。

議案第4号霧島市国民健康保険税条例の一部改正について(PDF:116KB)

ざっくりいうと、「国民健康保険に加入している子育て世帯の未就学児分の保険料が下がりますよ。」という内容で、国の制度改正に伴うものです。

流れとしては、
国で決まった内容に従って、県が具体的金額を提示し、市が最終金額等を市議会に提案、市議会の過半数の賛成で決まっています。


せっかく「この人」を送り出したのなら手助けを

私自身も感じていますが、候補者である時が、一番多くの目が注がれます。
選挙の瞬間までは大いに盛り上がります。
そのあと、投開票の結果で達成感を味わってしまってませんか?

でも、その人が真価を発揮するのは、議席についてからです。
この記事でも触れましたが、年間100~150件の意思決定をしています。
議案の内容は、人事・福祉・教育・商工業や観光・交通・水道や下水道・ごみや環境などものすごく幅が広いです。
正直、判断に迷ってしまう内容も出てきます。
そういう時に、得意分野からでも力を貸していただけるととても嬉しいです。

せっかく「この人」を送り出したのなら、あなたの力に


選挙でその人に投票するだけじゃなくて、
市民の立場で「その議員を通して、タイミングよく議会の意思決定を促し、市政を変えるという意識」を持つことで、投票した意味を最大限に生かすことができます。

わたし自身も、支援者の方々とディスカッションを重ねることで、だいぶ興味の幅が広がりました。
この業界は真面目にやればやるほど、深く広い世界が広がります。
議員本人も、支援者の皆さんを通して、市民の皆さんの役に立つためには資質を高めていくことが欠かせません。

送り出したそのひとが議員として成長し、みなさんの意思を市政に反映できるように、ぜひ任期中どんどん関わって声をかけてほしいと思います。
ぜひ、任期中をフル活用してくださいね。

引き締まった市議会に


残念な話ですが、オンラインで全国の議員と情報交換するなかでは、残念な議員の存在も報告されます。

セクハラ・パワハラ発言がある
予算書・資料をちゃんとみてこない
文章読解、表現能力が低すぎて、伝わるものも伝わらない
とても身近な一部の人のことしか考えていない
社会人としての最低限のマナーやルールを守れない
まとめる力がなく、会議がスムーズに進まない


仕事の出来不出来に関わらず、票集めが上手なら議席は与えられます。
また、興味がない人ほど「長年やってるから」「よく見る顔だから」「聞いたことあるから」無難だろうと投票されていくこともあります。
ベテランでもヒヤヒヤするような発言を連発される場合もありますし、新人でも改革派ではないこともあります。
一般質問どころか、委員会でも発言自体がほとんどない人もいるのが現実です。


もちろん、多様性も必要だし、誰だって完璧じゃなく、いろいろな諸事情もありながら仕事をしていくこともあるでしょう。

それでも、チーム市議会ができるだけ市民の皆さんの意見をしっかり反映できるように、
「送り出したひとが、どんな仕事ぶりか?」
「なにを言っているのか」
しっかり関わってほしいと思います。

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