獣医師・やまけん(山本健二)わかりやすい情報発信で、飼い主さんの悩みを解決 / オンライン相談も可能

私は、数年前まで、ごく普通の獣医さんでした。 愛猫を亡くした経験を通じて、飼い主さんの…

獣医師・やまけん(山本健二)わかりやすい情報発信で、飼い主さんの悩みを解決 / オンライン相談も可能

私は、数年前まで、ごく普通の獣医さんでした。 愛猫を亡くした経験を通じて、飼い主さんの悩みを解決する情報発信をライフワークにしています。 飼い主さんの「知らなかった」を「分かった」に変えることを目指しています。

最近の記事

5-3 【悪化リスク】対策の必要性

猫の便秘は、単に排便が滞るだけの問題ではなく、深刻な健康リスクを伴うことがあります。特に、3日以上排便がない場合には、早急に対策を講じることが不可欠です。 放置すると、便秘が悪化し、猫の全身の健康に影響を及ぼす可能性が高まります。 便秘が3日以上続くと、腸内に便が固まってしまい、自然な排便がますます困難になります。 固まった便は腸を刺激し、痛みや不快感を引き起こすだけでなく、腸内での発酵により有害なガスや毒素が生成されるリスクもあります。 この状態が続くと、食欲不振や嘔

    • 5-2 【悪化リスク】消化器系への影響

      猫の便秘を軽視して放置していると、消化器系に深刻な影響を及ぼすことがあります。 便秘が続くことで、単なる排便の問題にとどまらず、食欲不振や嘔吐、さらには肝機能や腎機能にまで悪影響が広がる可能性があるため、早期の対応が重要です。 便秘が長引くと、腸内に便が滞留し、有害なガスや毒素が腸壁を通じて体内に吸収されるリスクが高まります。これにより、まず食欲不振が現れることがよくあります。 猫が食べ物を摂らなくなると、体力が落ち、さらに便秘が悪化するという悪循環に陥ることがあります。

      • 4-4 【再発予防】十分な水分摂取の確保

        猫の便秘を防ぐためには、十分な水分摂取を確保することが非常に重要です。 猫はもともと水をあまり飲まない動物なので、脱水が原因で便が硬くなり、再び便秘を引き起こすことがよくあります。そのため、日常的に水分摂取を促す工夫が、便秘の再発を予防する鍵となります。 このような状況では、愛猫が十分な水を飲んでいるかどうかを確認し、水分摂取を積極的にサポートすることが必要です。 まず、猫が自発的に水を飲むような環境を整えることが重要です。家の中に複数の水飲み場を設け、猫がどこでも水を飲

        • 5-1 【悪化リスク】腸内環境の悪化

          猫の便秘は、単なる一時的な不調と思われがちですが、放置することで深刻なリスクを伴うことがあります。 特に注意すべきは、便秘が長引くことによる腸内環境の悪化です。 腸内環境が乱れると、猫の免疫機能が低下し、さまざまな健康問題が引き起こされる可能性があります。 便秘が続くと、腸内に便が長時間滞留し、悪玉菌が増殖しやすくなります。悪玉菌が増えると、腸内フローラのバランスが崩れ、腸内環境が乱れます。 正常な腸内環境が保たれているときには、腸は栄養の吸収や免疫機能の維持に重要な役割