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5-1 【悪化リスク】腸内環境の悪化

獣医師・やまけん（山本健二）わかりやすい情報発信で、飼い主さんの悩みを解決 / オンライン相談も可能

猫の便秘は、単なる一時的な不調と思われがちですが、放置することで深刻なリスクを伴うことがあります。
特に注意すべきは、便秘が長引くことによる腸内環境の悪化です。
腸内環境が乱れると、猫の免疫機能が低下し、さまざまな健康問題が引き起こされる可能性があります。

愛猫の便秘が続いていませんか？「そのうち治るだろう」と放置していると、腸内環境が悪化し、思わぬ健康リスクを招くことがあります。
便秘を軽視せず、早めに対策を講じることが重要です。

便秘が続くと、腸内に便が長時間滞留し、悪玉菌が増殖しやすくなります。悪玉菌が増えると、腸内フローラのバランスが崩れ、腸内環境が乱れます。

正常な腸内環境が保たれているときには、腸は栄養の吸収や免疫機能の維持に重要な役割を果たしますが、便秘によってこのバランスが崩れると、これらの機能が低下します。

特に、腸内環境の悪化は猫の免疫力に直結します。
腸は「第二の脳」とも呼ばれるほど、全身の健康に密接に関わっています。

腸内環境が乱れると、免疫機能が低下し、感染症やアレルギー反応を引き起こしやすくなるほか、慢性的な炎症や消化不良を引き起こすこともあります。

さらに、長期間の便秘は食欲不振や体重減少、さらに進行すると肝臓や腎臓にも悪影響を及ぼす可能性があります。

こうしたリスクを避けるためにも、愛猫が便秘になった場合は早期に対策を講じることが大切です。例えば、食事の見直しや水分摂取の確保、適切な薬の利用などが有効です。また、便秘が長引く場合は、獣医師に相談し、必要な治療を受けることが推奨されます。

このように、便秘を放置することで腸内環境が悪化し、愛猫の免疫機能が低下するリスクがあります。もし、愛猫が便秘で悩んでいるようであれば、早めに対策を講じて腸内環境を整えることが重要です。

愛猫の健康を守るために、便秘の兆候を見逃さず、適切なケアを行いましょう。

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