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2-4 【食べ物】減量用フードの注意点

獣医師・やまけん（山本健二）わかりやすい情報発信で、飼い主さんの悩みを解決 / オンライン相談も可能

猫の健康管理において、適切な体重を維持することは非常に重要です。
そのため、多くの飼い主が減量用フードを選んで体重管理をしています。

減量用フードには便の量が増えるという特性があり、腸の動きが悪い猫にとっては便秘の原因となることがあるため、注意が必要です。

最近、愛猫が便秘気味になっていませんか？
便が硬くなったり、トイレで排便に苦労している様子が見られる場合、それは減量用フードが影響している可能性があります。

減量用フードは、低カロリーでありながら満腹感を与えるために、食物繊維が多く含まれていることが一般的です。特に不溶性繊維が多く含まれると、便の量が増える傾向があります。

通常であれば、食物繊維によって腸が刺激され、スムーズな排便が促されるはずです。しかし、腸の蠕動運動が弱い猫の場合、この増えた便の量が逆に腸内で停滞し、便秘を引き起こすことがあります。

「運動量が少ない猫」や、「高齢で筋力が低下している猫」は、このような便秘のリスクが高まります。腸の動きが十分でないため、便が腸内に留まりやすく、硬くなってしまうのです。

減量用フードを与える際には、便秘の兆候に注意を払うことが大切です。便秘が続くようであれば、減量用フードの種類を見直したり、獣医師に相談して適切なアドバイスを受けることが重要です。

また、減量用フードを与える際には、水分摂取を促す工夫も大切です。ウェットフードを組み合わせたり、水分を多く含む食材を加えることで、便が柔らかくなり、腸内でのスムーズな移動が助けられます。

減量用フードを利用する際には、猫の腸の動きや便の状態をよく観察し、必要に応じて食事内容を調整することが重要です。

便秘を予防しつつ、健康的な体重管理を続けるために、飼い主としてできる最善のケアをしてあげましょう。


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