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5-2 【悪化リスク】消化器系への影響

獣医師・やまけん（山本健二）わかりやすい情報発信で、飼い主さんの悩みを解決 / オンライン相談も可能

猫の便秘を軽視して放置していると、消化器系に深刻な影響を及ぼすことがあります。
便秘が続くことで、単なる排便の問題にとどまらず、食欲不振や嘔吐、さらには肝機能や腎機能にまで悪影響が広がる可能性があるため、早期の対応が重要です。

愛猫が便秘気味で、食欲が落ちてきていませんか？
便が出ないことに伴い、嘔吐を繰り返しているなどの症状で悩んでいることはありませんか？
こうした症状が見られる場合、便秘が消化器系全体に悪影響を及ぼしている可能性も考えられます。

便秘が長引くと、腸内に便が滞留し、有害なガスや毒素が腸壁を通じて体内に吸収されるリスクが高まります。これにより、まず食欲不振が現れることがよくあります。

猫が食べ物を摂らなくなると、体力が落ち、さらに便秘が悪化するという悪循環に陥ることがあります。また、便が腸内で発酵してガスが発生すると、胃腸が刺激され、嘔吐を引き起こすこともあります。

さらに、便秘が慢性化すると、肝臓や腎臓にまで影響が及ぶことがあります。腸内での毒素の吸収が進むと、肝臓に負担がかかり、肝機能が低下する可能性があります。これにより、肝臓の解毒作用が低下し、全身の健康状態が悪化する恐れがあります。

また、腎臓は体内の老廃物を排出する重要な役割を担っていますが、便秘により腎機能が低下すると、さらに毒素が体内に蓄積されるリスクが高まります。

便秘を放置することで、猫の消化器系全体に深刻な影響が及び、最終的には命に関わる健康問題を引き起こす可能性があります。

もし愛猫が便秘で苦しんでいるようであれば、早期に対策を講じることが不可欠です。例えば、食事内容の見直しや適切な薬の利用、獣医師による診断と治療が必要です。

消化器系への影響を最小限に抑え、愛猫が快適に過ごせるよう、適切なケアを心がけましょう。

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