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Leica Life #02 「なぜLeica M-E(M9)なのか」(前編)

さて今回は,前回の初回記事でどこかで書くと言ったお話です.

それから自分でも色々調べに調べ尽くし,Leica M-Eに行き着き,購入に至ったわけであります.
(この調べに調べ尽くした中身はまたどこかで書きます)

この調べ尽くした中身の話をしましょう.

目次

1. どういう経緯でM9に行き着いたのか(前編)
   1-1. それぞれ調べてた時に参考になったリンク
   1-2. フィルムカメラの特徴を考える
2. Leica M9は何が素晴らしいんだ!?(後編)
   2-1. まずは500pxで各機種の違いを見てみる
   2-2. センサー分光感度特性を見て比較してみよう

1. どういう経緯でM9に行き着いたのか

僕がライカを調べていった経緯を時系列順にざっと並べてみると以下の通りだと思います.

⓪現行のライカは新品で100万を越えると知る(M10)
①ライカとは何かを調べ始める(モノクロの素晴らしさを知る)
②フィルムこそ至高・M6で完成された,みたいな話を知る
③しかしデジタルが出てきた話を目にする(M8)
④M8はモノクロはいいがカラーはもう一つ,というところでM9が良さそう
⑤M, M10などとM9の比較

1-1. それぞれ調べてた時に参考になったリンク

⓪〜⑤でそれぞれ調べていた時のことを思い返しながら書いていきます.

⓪現行品を知る
現行品を最も身近に知ったのは,弊ラボのボスの影響です.ボスはM10を結構頻繁に使っているような印象があります.

特にサイト内のこのmovieを見た時に,「あー,本当にいいカメラなんだろうなぁ」となんとなく思わされたことは今でも覚えています.

しかしながら,中古価格を見たって明らかに手が出せる代物でないことは明白.
他に手が出せるライカはないか,となるわけです.

①,②フィルムとモノクロの良さ
モノクロに関してはボスの影響が間違いなくあるのは言っておきましょう.
ボスの写真の中で,モノクロ写真はかなり引き込まれるものがあることを前々から感じていました.

ライカのモノクロ写真の中には,フィルムのライカで撮られたものもたくさんあります.
こうなると,フィルムカメラもありかな,と感じるようになるわけです.


③,④デジタルもある.デジタルのモノクロも素晴らしい.

フィルムでもいいんじゃないか,という気持ちもありながら,
でもフィルム自体を交換しない限りカラーとモノクロが切り替えられないのはめんどくさいなぁ
とか,
撮ってから現像までのラグが相当空くのは嫌だなぁ
という気持ちがぬぐい去れなかったことに薄々気づいていました.

そんな気持ちの中,デジタルの方で撮られたモノクロ写真もかなり良いということにだんだん気づくわけですね.
となると,カラーも撮れてしまうデジタル機に心が揺らぐのも致し方ないところ.デジタル機の探索に舞い戻ってくるわけです.

まずはデジタル初代M8.こいつは中古価格を考えるとかなり手を出しやすいライカデジタル機と言えると思います.

僕も最初はこいつを買うんだ,と吹聴していました.
ただ,M8のカラー写真が今一つピンと来ない感覚を覚えてしまいます.

とかでもそうなんですよね.
それで,じゃあM8の次の機種はどうなんだ,というとこでM9に出会います.
中古価格を見ていると若干高い!というかM8の価格を予算として考えてたので倍くらいになっちゃう!!というのが第一印象でした.

でもM9で得られる絵は大好きでした.
いくつかのレビューを読んでも,好きな人はとことん好きになる絵作りなんだろうな,というのが伝わってきます.


⑤M, M10などとの比較

まぁ,ここまで来ると現行品になってしまい,正直予算とかのことを考えると,比較のしようがなくなってしまいます.
M9より後の現行品は高くて買うリストにそもそも入れられません笑.
そういう意味でもM9の絵作りが僕は好きで本当に良かったな,と思います.
ちょっと高い買い物にはなってしまいましたが,最高の買い物になってくれました.きっとM10を購入できるお金を持っていても,M9を買ったでしょうね.

1-2. フィルムカメラの特徴を考える

こうしてM9に最終的には落ち着くわけですが,最後の最後まで実は頭を悩ませた話があります.
『フィルム(M3 or M6)にしようか,それともM9にしようか』という悩みです.

これにはいくつかの理由があります.
まずフィルムライカのモノクロ写真に素晴らしいものがたくさんあったこと
モノクロを撮りたい気持ちもかなり強かったですから,フィルムでもデジタルでも似たようなアウトプットが期待できるのであればフィルムもありなんじゃないか,ということです.

次にフィルムカメラであれば今後の耐用年数もまだ期待できるのではないか,ということ.
当たり前ですが,デジタルライカのお買い物は相当高いです.お財布に多大なるダメージをもたらすわけです.
そうなると中古でしかも現行品ではないM9を買ってもし壊れてしまったらどうしよう,と不安にもなります.故障時の修理費用は20万,なんてよく目にしましたし(CCD故障の取り替えにかかる費用とかですね).

こんな悩みを抱えた僕は,「そもそもフィルムカメラの特性ってなんだろう」ということを考え始めました(頭でっかちですね...)
フィルムカメラはそれまで,小さい頃に家族写真に使ったりしてた『写ルンです』くらいの記憶しかなかったので,改めて調べないと何も知らないような状態だったわけです.

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そこでまず,フィルムカメラの特性上抑えるべき要素を考えてみました.
・レンズ特性
(・シャッター=ボディのメカニカル特性)
・フィルム特性
(・現像)
あたりになるかな,と思います.特にレンズ特性フィルム特性がかなり絵作りに影響すると想像できます.

この仮定が正しいとなると,カメラマンの腕をさておき,ライカのモノクロ写真が素晴らしいといえるのであれば,レンズ特性がまず素晴らしいと言える気がします.

これは前々からの噂と合致する話で納得が行きます
「ライカのレンズは素晴らしい」

フィルム特性の方は,いろんなフィルムが世の中には存在しますから,それをどう組み合わせるかの話だと思います.

まあこんな感じにフィルムのことについて考えてみて,実は最終的にライカを購入する前にモノクロフィルムの自家現像までやってみました(この自家現像の話はまた別途記事を書きます).
この自家現像の経験があったからこそ,M9にしようと踏ん切りがついたのです.
端的に言えば「こりゃ大変だわ...」ってとこですね笑

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以上が『僕のライカM9を選ぶまで編』になります.

今回は前編で以上という形になります.
次回は『Leica M9は何が素晴らしいんだ!?』(後編)になります.

普段は学生として研究に従事する身でもありますから,後編ではちゃんと調べるところはとことん調べます.
M8, M9のセンサー分光感度特性はオープン情報になっていますからね.
色々と調べてみました!
その特性情報からシミュレーションまで軽くしてみようかな,という気持ちもあります.

ではでは,最後に自分の写真をちょこっと載せて一旦の〆とさせてもらいます.

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