重力とは何か 第1章 5
幻冬舎新書の「重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る」を読みながらノートをとったり、まとめたり感想を書き留めたりしています。
前回まで読んだところでは、この部分にとても驚きました。
まだ発見されてはいませんが、リンゴと地面、月と地球のあいだでも、やはりやはり目に見えない粒子が重力を伝えていると考えられています。
地上を含む宇宙には、なにか見えない粒子がたくさん存在しているらしいなんて。そんな月をつなぎ留めておくほどの存在なのに、私たちには見ることどころか感じることさえできないなんて。
さらに読み進めていくと、次は「重力の不思議」の4つめ、「重力はすべての物に等しく働く」とあります。これはガリレオが実験したここでも有名ですし、YouTube で月面でハンマーと羽を同時に落とす実験を見ることもできるので、わりかし納得できますーと思っていたら、そうそう一筋縄ではいかないようで。。。
まず、重力は「重たいものほど強く働く」という性質があります。そうすると、上で書いたこととは会わないですよね。例えば、鉄球と綿を同時に落としたとして、鉄球は綿よりもずっと重いから重力もより多くかかっているはずです。なから鉄球のほうが速く落ちるはずです???
そこで登場するのが、「質量が大きいものほど動かしにくい」という性質です。鉄球は質量が多いので、綿よりも動かしにくいんです。だから、この性質だけを考えると綿のほうが速く地面に着くことになります。
鉄球と綿を同時に落とした時、鉄球は重力によって大きい力で引っ張られるけど、質量が大きい分だけ「動かないぞ!」て抵抗するんですね。一方綿は重力で引っ張られるのはそんなに強くない行けれど、「動かないぞ!」の抵抗もあんまりしない。
そして鉄球と綿それぞれの、「重力で引っ張られる力」と「動きにくさ」を合わせると相殺されて、結局おなじ速さで落ちていきます。
現在では10兆分の1の精度で「重さ」と「質量」が一致することがわかっています。
もうなんか、びっくりすることばっかりなんですが、ここではふたつのことにびっくりしました。
ひとつは、重たいものと軽いものが同時に落ちる現象は、実はふたつの現象(力の働き?)だということを見抜いて、それぞれの働きについて考え抜き、仕組みを解明しようと研究し続けてきた人々がいたということ。
ふたつめは、その考えをさらに確定するために精度を10兆分の1まであげて、検証されているということです。
科学者の探求心ってすごいです。
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