E=mc2のからくり 第1章 1
講談社・ブルーバックスの「E=mc2のからくり」を読みながらノートをとったり、まとめたり感想を書き留めたりしています。
例えば一枚の紙を半分に切ってさらに半分に切ってと、どんどん小さくしていったら、どこまで小さくすることができるでしょうか。ハサミやカッターで切るだけではどこまで小さくなっても紙は紙ですね、きっと。
でも薄ーい剃刀でさらに細かくしていったら、紙は植物の繊維でできていると思うので細胞にまで分解できるかもしれません。でもそのあとは?
細胞はいくつもの分子からできていて、その分子は原子からできていて、原子は電子と陽子と中性子からできていて。
ここまでは覚えていますが、その先は。。。?
と、小さく小さく分割していってもうこれ以上分割できない!っていう粒が「素粒子」なんだそうです。
そしてこの素粒子には不思議な性質があります。
一つは、素粒子には内部構造がないということ。内部構造がなかったら何があるんでしょう?!
外側だけはあるのかな?
中身がないんだったらそれ以上細かくできないのも当然とは思いますが、その外側を作ってるものはもっと細かくできるのでは。。?
。。疑問は尽きません。。
ふたつめは、素粒子は点のようにふるまうということです。
点というのは実在するものじゃないはず。数学で点から点へ線をひいて三角形を作って面積を計算したりしますが、この時点の大きさや線の太さは考えに入れません。それは点や線が実際に存在するものではなくて概念だからですよね。
その点のようにふるまうということは、存在していないもののようにふるまう。。。?
。。。謎です。。。
読んでいくうちにきっとこれらの謎が解けていくことを祈りつつ読み進めます。
なにはともあれ、地球上、いや宇宙に存在するすべての物質は何種類かの素粒子の組み合わせでできているんだそうです。
ここからしばらくは素粒子について学習していきます。
まず、素粒子にはふたつの種類があります。
ひとつは「フェルミオン」といって物質を構成する素粒子。
そしてもう一つが「フェルミオン」どうしをくっつける「ボゾン」という素粒子。
建物でいうと、「フェルミオン」が柱や壁材などで、「ボゾン」が釘や接着剤の役目をしている感じでしょうか。
*私のノートでは「ボゾン」が「ホゾン」になってますが正しくは「ボゾン」です。
このようにして「フェルミオン」どうしがくっつく現象を「フェルミオンどうしの相互作用」といいます。「ボゾン」が「フェルミオン」間でキャッチボールされると接着する力が生まれるんだそうです。
素粒子どうしがこのようにしてくっつくという考え方に基づいて、原子の成り立ちや、放射性物質から放射線が出てくることをを説明する理論を「標準模型」といいます。
この「標準模型」、並行して読んでいる本「強い力と弱い力」にも出て来ました。「強い力と弱い力」では「標準模型」は、この世界の構造と、そこで働いている力を明らかにするために構築されてきた、素粒子の理論と説明されていました。
この宇宙に存在するものはすべてこの「フェルミオン」と「ボゾン」からできているのです。
著者が述べているように、「フェルミオン」や「ボゾン」が集まって原子や分子を形作るわけですが、原子や分子は「生きて」はいません。分子が集まって細胞になります。細胞は「生きて」います。
とっても不思議なことだと思います。
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