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すべての「海」を愛する人に贈りたい。 水中写真家・鍵井靖章さんの作品でめぐる、 日本列島3,000kmの海の旅

8月12日、人気テレビ番組「情熱大陸」や「クレイジージャーニー」などへの出演で知られる水中写真家・鍵井靖章さんの『にほんの海 日本列島海中景色紀行』を刊行しました

北海道から沖縄まで、全25都県のあなたの知らない海の絶景。そこに生きる生きものたちが登場する、これまでにない博物学的写真集です。
この記事では、美しい本書の中身とともに、その魅力を紹介します。


日本の海を再発見する一冊

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世界中の美しい海中風景を撮影してきた水中写真家・鍵井靖章さんが、改めて日本の海を縦断。
黒潮と親潮という大海流に挟まれた日本の豊かな海を再発見しました。

今回、鍵井さんが訪れたのは、南は南西諸島八重山列島から、北は北海道知床半島まで、全26地域の海。その中には、全国的にはあまり知られていない海も多く、南北に長い日本の海の多様性を知ることができる一冊になっています。

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また、写真の中には、サンゴ礁の「白化現象」や本州や北海道で海藻が消失する「磯焼け」や「赤潮」など、各地の海で起こっているさまざまな海の変化も捉えられています。そんな環境問題も鍵井さんならではの絵作りで表現されています。

“鍵井ブルー”を特殊インクで再現

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鍵井さんらしい、明るく美しい海の「青」を表現するために、デザイナーの三村漢氏、株式会社東京印書館のプリンティングディレクター高柳昇氏の協力のもと、マゼンタ(赤色)に彩度の高い広域色印刷専用の特殊インクを使用しました。それによって、透明感のある美しい海の色を再現することが可能となりました。

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■構成
南西諸島
八重山列島/宮古列島/沖縄諸島/奄美群島/薩南硫黄島・トカラ列島
九州
鹿児島県錦江湾/熊本県天草諸島/長崎県辰ノ口/福岡県玄界灘
四国
愛媛県愛南/高知県柏島
本州
瀬戸内海/紀伊半島/伊豆半島/伊豆諸島/三浦半島/房総半島/小笠原諸島/山口県青海島/山陰海岸/能登半島・富山湾/新潟県佐渡島/山形県飛島/三陸海岸
北海道
積丹半島/知床半島

■仕様
判型:A4変型(278×210mm)
造本:オールカラー208ページ/並製
定価:4,620円(本体4,200円+税10%)
発売:2022年8月12日


■プロフィール
鍵井 靖章(かぎい・やすあき)
1971年、兵庫県生まれ。水中写真家。1993年よりオーストラリア、伊豆、モルディブに拠点を移し、水中撮影に励む。1998年に帰国し、フリーランスフォトグラファーとして独立。自然のリズムに寄り添い、生き物にできるだけストレスを与えないような撮影スタイルを心がける。多彩な視点と色使いが人気で、大胆かつグラフィカルな水中写真で多くの人々を魅了する。また、3.11以降は、震災を経験した海に生きる生命を定期的に記録している。主な写真集に、『unknown』(日経ナショナルジオグラフィック社刊)、『不思議の国の海』(PIE International)など多数。2013年、2015年 日経ナショナルジオグラフィック優秀賞受賞など受賞歴多数。TBS「情熱大陸」、TBS 「クレイジージャーニー」などにも出演。

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