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企業の10年後の未来を創るのは・・・?

 企業の創業時は目の前の1か月・半年・1年の損益を見て緊急かつ重要な領域へのアプローチが必要である。特に創業時・スタートアップ時・新店オープン時における経営戦略と企業がある一定の成長を得たときの経営戦略においては重点施策は異なる。
その成長ステージにおける重要なポイントを今回はスタートアップから3年後・5年後・10年後を見据えた重要施策を紐解いていく。

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3年・5年の未来を創るのは・・・?

 スタートアップ時多くの企業が0ベースで自社商品を世の中にリリースするため、当たり前のことだが営業力が必要なポイントとなる
例えば、世界に一つしかない唯一無二の素晴らしい商品があったとしよう。仮に営業力がなければお客様に触れることがなく、広まることがないためダイヤモンドの原石のままで終わってしまうこともある。
この営業力を考えるときに実は日本企業がとてもいいわかりすい例である。戦後の日本の復興を見ると圧倒的な技術力により世界を圧巻してきたが、近年のGAFAを筆頭とした米国企業や中国企業の台頭を見ると商品力で劣るはずがない日本企業の商品の世界シェアは限りなく少なっている。
つまり極端な話、商品力で競合に劣ろうが、劣化商品であっても営業力がある企業は直近の数字は右肩上がりなる。

 では、この営業力を武器としてさらに中期的な5年のスパンで見るとどうなるか?それは営業力⇒商品力へと変わる。 これは営業力が強い会社でもリテンション(リピート)をするかどうかはやはりその商品力は必須な要素となる。 また実はこの営業力だけの力だと長期な利益の圧迫にもつながる。1:5の法則といい、既存顧客の維持と新規顧客の獲得コストは既存顧客に比べると5倍のコストがかかるという法則である。つまり、営業力で認知や商品を手にとっていただくが、長期的なリピーター(生涯顧客)となるかどうかはこの商品力が大きく関わってくる。
携帯電話も数年前までは様々な機種・会社の携帯を使用していたはずだが今はほとんどの人がiPhoneに変わっているはずだ。それは営業力(人間の五感へのアプローチやブランド力・マーケティング力)とシンプルで高級感あるデザイン(UI・UXを意識した)もので全世界のシェアを獲得している。

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10年後の長期な未来はどう創るのか・・

 この答えは「新卒採用力」である。 ひとえに採用力としてまとめることもできたがあえてこの「新卒」というキーワードがポイントである。すべての企業において最大の価値であり、可変性のあるリソースといえる。人・モノ・金・情報・時間において同じ概念でも大きく効果性を発揮する可能性があり、逆にマイナスになる可能性があるのが人財である。特に同じ人という概念においても「新卒」は即戦力にならないというデメリットはあるが組織の文化形成・社風構築・アイデンティティやフィロソフィー創りにおいては非常に大きな価値を発揮する。つまり目に見えない部分における貢献度合いが非常に大きい。 
どうしても目の前の仕事においては、できる人間を配置したほうがいいが、どこの企業にも染まっていないまっさらな存在の新卒は組織文化の浸透が速いため、企業の文化継承を行いやすくなる。生え抜きの人財が幹部となり、さらに組織文化の落とし込みを行い、キャリア人財とのミックスで新たな組織文化を構築し企業の成長をもたらす。起業後10年以内に倒産する割合が全体の約6%前後しか生き残らないことを考えると10年以内に組織文化を継承した人財採用・教育ができるかどうかが命運を握っている。

改めて人財採用における重要性を考えたが企業はそれぞれのステージにおいて重要とおく人財基準も変わる。その採用に強い会社こそ企業の最大の武器になる。弱みは補填すればいいだけなのだから。 
企業と人は巡り合わせ。。。
2021年はもっとアップを加速していきます。今年も素晴らしい人財との出逢いに感謝を。。

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