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世界の根拠と自分の意味付け:聖書をめぐる旅 2/13

2/13(日)
 キュロス王の帰還を赦す宣言から、94年後ネヘミヤが登場します。箴言4章は、知恵と分別について考えてみました。 

ネヘミヤ記1章 

8どうか、あなたの僕モーセにこう戒められたことを思い起こしてください。『もしも背くならば、お前たちを諸国の民の中に散らす。 9もしもわたしに立ち帰り、わたしの戒めを守り、それを行うならば、天の果てまで追いやられている者があろうとも、わたしは彼らを集め、わたしの名を住まわせるために選んだ場所に連れて来る。』 10彼らはあなたの僕、あなたの民です。あなたが大いなる力と強い御手をもって贖われた者です。


 キュロス王がユダヤ人帰還を赦す勅令を出してから、80年後にエズラがエルサレムに到着し、その14年後にネヘミヤがエルサレムに到着します。このとき、すでにエルサレムには第二神殿ができあがっていますが、エズラが嘆いたように、異邦人との婚姻が進み、信仰の継承のために、異邦人の妻たちとの離縁がなされたところで、エズラ記は終わっていました。
 ネヘミヤ記の最初は、ペルシャのスサからスタートします。ネヘミヤがエルサレムが不幸の中にあって、城壁も打ち破られていることを知り、座って祈るところから始まります。それは、イスラエルの罪を自分事として祈る、とりなしの祈りです。
 神様に選ばれるリーダーの歩みを3つのステップで説明される方がいます。一つは「座る」こと、次に「立つ」こと、そして「歩く」こと。「座る」とは、神様の御前に祈る行為です。キリスト者の特権に、神様の前に祈り、その御声を聞くことがあります。スサからエルサレムに上り、その城壁を52日間で再建するネヘミヤにはまず、はじめに神様の前に祈る、「座る」時があったことを覚えたいと思います。

箴言4章

5わたしの口が言いきかせることを
忘れるな、離れ去るな。
知恵を獲得せよ、分別を獲得せよ。
7知恵の初めとして
知恵を獲得せよ。
これまでに得たものすべてに代えても
分別を獲得せよ。
23何を守るよりも、自分の心を守れ。
そこに命の源がある。
25目をまっすぐ前に注げ。
あなたに対しているものに
まなざしを正しく向けよ。


 わからないことは、「調べろ」と父に教わったことを思い出しつつ、
今はコトバンクのサイトを調べると言葉の意味を見出すことができます。

初めに、知恵

知恵:日本大百科全書(ニッポニカ)によると、世界全体を意味づける根拠にかかわる統一的な知をいう。(中略)人間は世界における多様なものにかかわりながらも、一なる自己である限り、この一なる自己を根拠づけ、意味づける一なる知(=知恵)にかかわらざるをえない。
とありました。
箴言の1章には、「主を畏れることは知恵の初め」と書いてありました。世界の根拠と、自分の意味付けを知るためには、「主を畏れる」こととありますから、私たちは、日々神様に祈るとき、教会で礼拝をささげる時に、世界の根拠であり、私たちに意味付けされる方にお会いする恵みにあります。

もう一つ、分別

分別:精選版 日本国語大辞典によると、物事をわきまえること。物事の道理、善悪、損得などを考えること。
さらに調べると
道理:デジタル大辞泉によると、物事の正しいすじみち。また、人として行うべき正しい道。
 すなわち分別とは、「人として行うべき正しい道をわきまえること」となります。

 知恵を獲得せよ、分別を獲得せよとは
「世界の根拠にかかわる知を知り、その知と自分の意味付けを知りなさい。また人として行うべき正しい道をわきまえなさい」ということになります。これらは、創造主なる神様との関係の中に知ることができます。

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