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ホテルライクな暮らしの空間をつくりだすように、日常的に過ごす場所でありながら非日常を深く味わうインテリアと空間構成の設計とデザイン。

ホテルライクな暮らしというご相談を
お受けする事もよくあります。

ホテルのような暮らしの空間。

カッシーナ・イクスシー大阪店Cassina ixc. Osaka shop・2F COORDINATED ROOM 

ホテルという場所は基本的に
いつもの家とは異なる
「非日常」を感じる場所です。

それを感じる要素は、
例えば単純に家ではない場所、
地元から遠く離れた土地
であるという点にもありますが、
よほどの・・・スイートルーム
などでなければ、
必要なものしか置かれておらず、
決して散らかっていないという
部分にもあります。

それはつまるところ
生活感の無さに繋がります。

住まいにおけるいわゆる生活感とは、
大きく分けて
暮らしを営むためのものが
目に見える部分に露出されているという事と
家具や内装などの
部屋を構成するものが
煩雑化しているという
2点から生まれます。

自宅は日々の暮らしの
あれこれを営むための空間であり
長く住むほどに傷みは出てくるものです。

自宅で生活感を完全に排除するという
事ではなくて、
ホテルのような空間をということは
生活感を排除することに繋がり、
それにより「上質な空間」を味わうことが出来ます。

整理整頓の極意は「隠すこと」。

ホテルの部屋は基本的に整理整頓が
行き届いています。

それはホテルの各サービスの人たちの
働きによるものですが、
それこそが「生活感を感じさせない」ための
重要な要素です。

今あるものをあらかた処分すれば、
一時の(あるいはしばらく後も)
整理整頓は容易です。

しかし、ホテルで過ごす
数日間と違って
住まいはずっとそこで
暮らす場所です。

日頃からの意識が無ければ
いずれまた必要・不必要問わず、
ついつい物を買い
室内に物は増えていきます。

そこで大事なのが「隠すこと」。

具体的には扉付き・引き出し付きの
収納を取り入れ、
そこに散らかりがちなものを
入れておくことです。

ホテルでは
生活感のあるものは
全て収納家具の中に整理された状態で
配置されています。

扉や引出は
木製のものが多く選ばれており、
中の収納物が見えない仕様に
なっていることで
「非日常感」を演出している
そういう面があります。

扉のないオープンシェルフや
ガラス扉の収納は飾る事。

眺めることの楽しみを
生み出す反面、
雑多な印象にもなりがちで、
もしその収納方法を
選ぶなら「あえて余白を作る」、
つまり配置物の間隔を空ける、
何も置かない部分を作るといった点に
工夫を凝らすことをお勧めします。

生活感を感じない、
という印象を受ける空間というのは
総じて余白が多く、
つまりものが少ない空間です。

自宅での生活感をできる限り
抑えるためには
収納家具はガラスではなく
木製の扉や引出がある
収納家具を取り入れ、
基本的にものが露出されていない、
いつも隠れている状態を
心掛けてみる事もひとつです。

適切な配置と
シンメトリーを意識する。

また、適切な位置に
適切な大きさの家具が
十分な余白を持って
配置されているかという点も重要です。

ホテルでは壁に沿うように、
特に収納家具やデスクは
奥行や高さを揃えて設置することで
すっきりとした印象の
空間作りを行っています。

つまり、
家具の配置もポイントのひとつとなります。

家具同士があまりに近い、
あるいは高さや奥行きが
それぞれに凸凹していると
それだけで部屋全体が散らかった印象に
なりやすくなります。

それはそのまま「生活感」に直結します。

特に収納家具の奥行はなるべく揃えたうえで、
直線的に配置する事がポイントです。

高さについても
手前から奥に高くなっていく、
あるいは低くなっていくという
規則性を持たせるとスッキリ見えやすくなります。

また、
家具を配置する際には
「シンメトリー」の配置を意識すると
ホテルのイメージに近づきます。

シンメトリーとは
左右対称のことで
空間に安定感を与えてくれる効果があります。

例えば収納家具であれば、
テレビボードを中心として
他のもの(リビングボードなど)を
左右シンメトリーに配置する、
というのはよく使われる
インテリアテクニックの配置です。

シンメトリー配置は
家具の配置だけでなく、
飾り棚の飾りやアートを飾る際にも
意識して行うと空間が洗練された印象になります。

使用する素材や色味は統一させ、
質にもこだわる。

ホテルのインテリアは素材や色味などに
統一感を出すことで
その場に落ち着いた印象を与えています。

同様に自宅であっても
インテリアに統一感を持たせる事で
ホテルのような空間を
つくりだすことが可能です。

コツは部屋全体の色数を抑えること。

そうすることで
全体がスッキリとした印象になります。

それ以外にも
「方法」や「デザイン」はあります。

具体的にご相談くだされば
それはまたその際に。

自宅というリラックスできる場所に
ホテルのような非日常感を演出し、
その両面で空間を楽しむことができれば
暮らしの質は間違いなく
向上します。

暮らしには沢山のものが常にそばにあり、
非日常の演出は
難しく思えてしまいますが
選ぶ家具や空間配置の仕方
そしてそれぞれの家庭の
価値観や癖を片付け等の仕組みで取り入れること。

それにより「ホテルライク」は
より現実的になります。

暮らしの事、
毎日の過ごし方を
それぞれの価値観で心地よく過ごしてみませんか?

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