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部屋を広く見せる工夫にも色々な手段と目的があります、過ごし方に対して空間がどのような意味を成すのかを設計とデザインの工夫でコーディネートしています。

部屋を広く見せる壁の使い方。

天井付近をライトアップして間接照明の効能で広く感じる空間提案



自宅について部屋がもっと広ければ・・・・・。

という悩みを持つ人は
決して少なくないはずです。


広い家を建てようと考えても、
あるいは
今より広い部屋に引っ越したい
と思っても、
なかなか簡単ではない事が多いと思います。



僕もよくホームページの■問合わせ■から
部屋の模様替えや
インテリアコーディネートの
ご相談をいただく事もあるので
ここでも「少しだけ」そういった仕事での
工夫を書いてみたいと思います。

勿論、新築やリフォームの場合も
参考になりますよ。

部屋の「壁」をうまく使う事で
空間を広く見せる方法が
ありますので。


新しく住まいを計画する場合や
リフォームの場合にも
有効な方法なので
そういった場合には
間取りや家具打ち合わせの際に
事前にお話しを
させていただいている内容です。


壁にどのような素材を選定するのか?。


あるいは壁をどのようなものにするのかは
熟考すべき部分です。


賃貸マンションや
一戸建て賃貸では既に引っ越しの際に
新しい壁紙が貼ってあるなど
選択の余地がない場合もありますが、
現在はDIYで手軽に
貼り付けることのできる壁紙もあり、
物件によっては
色や素材感そのものを
変更することは
決して不可能ではありません。



壁はその色によって
空間を広く見せる効果、
あるいは逆に
狭く見せてしまう事もあります。

また、明るい印象、落ち着いた印象など
その空間そのものの雰囲気も
左右することから
分譲マンション系などでも
専門のコーディネーターが
存在するほどです。



日本では賃貸も含め
壁紙・クロスを使用している
そんなケースが多く、
その素材感も多様です。



色については「白(あるいはその基調)」のものが多く、
これには様々な理由があります。

第一に「無難である」という点。

飽きがこない色である
ということは
毎日暮らす空間においては重要です。


白い画用紙に色を塗るようなもので
合わせる家具や
他のインテリアを
選ばない点もメリットであり、
光を取り入れやすく
部屋を明るく見せる事が
出来るできるなども
利点として考えられます。


その他施工性なども
影響しているケースもあります。

例えば「工事期間」の短縮など・・・・・。

白基調の壁のメリットを
活用すると
実は部屋が広く見えます。

逆に黒に近くなるほど
空間は狭く感じやすくなり、
好きな色だからと言って
壁紙の色を決める事は
おすすめできません。


壁の「色」を決める際には
それがクロスを使用するのか
塗り壁やタイル、
その他の素材などを採用するかは別として
色が持つイメージや効果を
知ることが重要です。

色にはそれぞれが持つ
イメージや効果がありますが、
その部屋を
どのようなものにしたいのか、
というイメージを
考えることで
方向性と色選びがしやすくなります。

部屋の床や
建具の色との相性も
忘れてはいけない部分です。

フローリングでも
それが白やベージュ系なのか、
赤味がかっているのか、
あるいは茶系などの
落ち着いた雰囲気なのか。

室内の建具も含め、
それぞれの色のバランスを
確認してから
壁色を決めていくと
失敗しにくくなります。

同時に一か所(ないし数か所)に
アクセントとなる壁色を
差し込むことで
コントラストが生まれ、
空間を広く見せることができます。

例えば部屋の3面が
白系のリビングの場合、
残り一面となる壁に寒色系を入れる、
あるいは石材調のものを入れると
対象物を遠くに見せるという後退色の効果により、

空間に奥行き感を
出すことが出来るようになります。

同時に壁に装飾を取り入れる。

この場合
手軽且つ確実で実用性もあるのは
絵画や鏡を壁に掛けるのも
空間の広さを
演出するのに有効です。

例えば絵画を飾ることは
空間に窓を一枚増やすのと
同じ効果を持つと
言われるのは有名です。

その意味では
サイズを調整する事は重要ですが
非常に有効だったりします。

視界に入る情報が
自然に整理され
開放感が生まれる事で
空間を広く感じる事が出来るはずです。

背景の色とのバランスで
自分が見て落ち着くような
絵を飾るのも良いです。

水色や白などの爽やかな色は、
見ているだけで
開放感を感じることができ、
空間に奥行き感を
生み出します。

飾る場所は
あまり家具などを置いていない、
余白の大きなスペースに
飾るのがおすすめです。

あるいはソファやベッド、
ローボードなど
背の低い家具の上もお勧めです。

絵画自体も映え、
周囲の余白が
空間全体を大きく見せる
効果を併せ持ちます。

その理由から
絵は何枚も飾るよりも、
存在感のある絵を
1枚だけ飾った方がより効果的です。

もしも何枚か飾るなら
掲示の高さと
互いの絵画の間隔の
調整には気を付けたいところです。


また、壁の前に立った時の
自分の目線の高さに
飾ると絵を眺めやすく、
この確認作業は
少し離れた場所から
椅子に座った時なども含め
行うことをお勧めします。

現場でのリアルな昇華によって
空間の持つ魅力や効能にも
差が生まれますから。

そういうところは
僕の建築家としての
仕事の一部でもあります。

鏡も空間を広く見せる
効果を持つ点ではマストです。

壁にサイズの大きな
鏡を掛けておくと、
鏡に映った室内が
そのまま奥行き感と広がりを
空間にもたらしてくれます。

また、外の景色を
映し出すように置くと
外の光を反射して、
とても明るく開放的になります。

ここで抑えておきたいのが
鏡のフレームと
家具の素材をマッチさせること。

空間の統一感につながり、
いつもの空間の格を
ワンランク上げてくれます。

間接照明による陰影の効果は
部屋に奥行き感を出すことに
貢献しますが、
壁を主題にした場合、
光を壁にどのように
当てるのかもポイントになってきます。

空間を広く見せるには「隅」を
うまく使うように事。

隅・・・つまり部屋の隅とは
空間の入口から
対角線上にある角のことですが、
そこに床置きのスタンドや
スポットライトを使い、
そのことで部屋の入口から
対角が他の場所よりも
明るくなります。

部屋に入った時の視線が
行きやすくなり
部屋に奥行きを
感じられるようになります。

また、壁だけでなくて
天井にも光を当てると
部屋を広く見せることができ、
より効果的です。

工夫次第で
住まいの印象は
大きく変えることができます。

家具やインテリアも含めて
住まいの設計やデザインでの
話はもとより、
このような工夫に関しては
インテリアコーディネート依頼で
お受けしています。

理想と現実をデザインして
心地よく感じる暮らしの提案に。

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住まいの設計・デザイン・コーディネート
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やまぐち建築設計室
建築家 山口哲央
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
https://www.y-kenchiku.jp/


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