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マーケティングや企画の思考力はどうしたら鍛えることができるのか?

マーケティングカンパニー「Start-X」で代表を務めております山口です。

Start-Xはクリエイティブを起爆剤に企業のマーケティングを支援している会社です。最近では、マーケティングの観点をもとに新規事業開発や既存事業のグロース支援、各種企業様との共同事業開発等もおこなっております。

過去には、このようなnoteを投稿したこともあるのですが…

なぜ、今回マーケティングと企画の思考力について書こうと思ったかと言うと、よく社内や社外の方からこんな質問をいただいていたためです。

「どうしたらマーケティングの戦略や、施策のための企画の力を鍛えることができるんですか?🤔」

たしかに、各施策ごとのマーケティング施策に関する書籍やnoteは溢れているものの、根本にある企画力や思考力に関する発信は一般的には少ないかと思いますので、今回簡単ではありますが整理してみようと思った次第です。


「俯瞰的視点」と「論理的思考」について

この2つが思考力や企画力を鍛える上で個人的にはすごく大切だと考えています。

まず、辞書的にこの2つの言葉を整理すると下記のようになります。

【俯瞰】ふかん:(大辞林)高い所から見下ろすこと。鳥瞰。

【論理】ろんり:(大辞林)
① 思考の形式・法則。議論や思考を進める道筋・論法。
② 認識対象の間に存在する脈絡・構造。 

マーケティング戦略やそこに紐づく企画を考えるための思考力を鍛えるには、常に最新情報にアンテナを張っておき情報収集をするのも大切ですが、

各事象や商品・サービスに対する「俯瞰的視点」と「論理的思考」+それらの言語化をすることが大切だと思います。

次回の念の込めて言わせていただくのであれば、「最新の情報や事例に触れる。」「刺激を受ける方と会う。」これだけで自分の思考力が高まるような錯覚に陥りがちな方も多いのではないでしょうか?

イベントやセミナー等で様々な方のお話しを聞いていると、どうしても「納得」してその話を真に受けてしまうかと思うのですが、普段のマーケティングや自社・クライアントの事情に合わせるには不十分な思考だと思う訳です。

では、どうやって「俯瞰的視点」と「論理的思考」を鍛えればよいでしょうか? 

勿論、日々の仕事のなかで考え、実行し、成功・失敗を繰り返し、市場やお客様から鍛えていただくという方法もあるかとは思いますが、自分自身でできることとしてマーケティングや企画の思考力を鍛えたい場合、大きく2つの方法があると思います。

1つ目の鍛え方:アカデミックな書籍等を読んで自分なりに要約・整理すること

マーケティングの領域ではコトラー、ブランド戦略の領域ではアーカー/ケラー、加えてメディア論のマクルーハン、組織論のチャンドラー、マネジメントでドラッカー、日本人の戦略論だと野中郁二郎など、自分の興味のある分野の「〇〇論」の書籍は一度通っても損はないと思います。

ここで非常に大切なのが、「簡単にわかる○○!」のような解釈本ではなく、原書を読んでみることです。なかには、英語版しかないケースもあるかと思いますが、辞書を引きながら学習を進めてみるのもたまにはいいのではないでしょうか。

何事もそうですが、歴史やその領域の源流や原点を知ることは戦略を構築する際に必ず役に立ちます

難解な原書を理解する過程で、「俯瞰的視点」と「論理的思考」は鍛えられるはず。そうやってできた「知識の型」の上に「時代に合わせた知恵」が乗ってくると新しい企画が生まれる。のではないかと思っています。

アカデミックな分野は時には馬鹿にされがちですが、思考力や企画力を鍛える上では、歴史や原点を知ることはすごく大切なことだと思いますので、時間のある際や休日に一度試してみることをおすすめします。(自分も時折、各マーケティング領域における原書のような書籍は読み返すように意識しています。)

2つ目の鍛え方:企業やブランド・商品・サービスに対して、もし仮に自分がマーケティング担当者だったら・・・と「なぜ」「どうして」といった思考を常に巡らせること

例えば…

・なぜ「セブンイレブン」は数あるコンビニのなかでも業界1位のシェアを誇っているのでしょうか?
・なぜ「トヨタ」は世界の自動車メーカーのなかでもトップシェアを取れたのでしょうか?
・どうして「日本の少子高齢化」問題はなかなか解決されないのでしょうか?
・どうして「TikTok」はこれだけ、急速に自分たちの生活のなかに浸透してきたのでしょうか?

このような形で、問いを立ててみると様々な疑問点が生じてきます。

例えば、このような問いを立ててみた上で「自分がマーケティング担当者」だったらどのように解決するのか考えてみるだけでも「俯瞰的視点」と「思考力」は筋トレのように鍛えられると思います。

思考の整理の仕方は様々ありますので、また別のnoteにでもできればと考えておりますが、例えば単純に整理するとなると下記のようなアプローチがあると思います。


STEP①:自分で気になる企業やサービス、ブランドをテーマに上げる

STEP②:その企業やサービス、ブランドが支持されている理由をマーケティング視点で分析し整理する

STEP③:整理した内容をマインドマップや資料で言語化をしてみる(必要に応じてビジネスのフレームワークを用いるのがよいでしょう)

※「ビジネスフレームワーク」に関して主要なものに関しては、弊社のHPの「お役立ち資料」にまとまっていますので、ぜひお気軽にご活用ください。

STEP④:5分〜10分程度プレゼンでポイントを発表し、フィードバックもらう


この繰り返しが【俯瞰的視点】と【論理的思考】を鍛えることにつながるでしょう。

弊社社内でも、「もくもく会」や「勉強会」などで特定の企業やサービス、ブランドを題材にマーケティング戦略を発表してもらう機会を定期的に設けていますが、【俯瞰的視点】と【論理的思考】のブラッシュアップにつながっていることは聞いているこちらからしても実感ができます。

今回は、【俯瞰的視点】と【論理的思考】にフォーカスを当てて鍛える方法を整理してみましたが…

マーケティングや企画の思考力は、氷山の一角のように表層的に見えやすい部分だけでなく、一見見えずらい部分も考察していくことが非常に大切です。これは「顧客のインサイト」を考えていくプロセスで必要になってくると思いますが、「表面的にはAが正解だけど、実はBが理由で購買行動やアクション」を起こしているといったことはよくある話です。

なので、俯瞰的に物事を捉えたり論理的に整理するだけでなく

①起きている事象そのものだけではなく、裏面や深さも考える
②事象が起きている背景や、顧客のインサイトを洞察する

といったことも企画力や思考力を鍛えるのには大切な視点かと思います。

上述したように、マインドマップやドキュメントで言語化するのもよいですがもっと簡単に実践してみるのであれば「X」で整理した文章を言語化して発信してみることでしょう。

マーケティングや企画の思考力が鍛えられると、マーケティング以外の仕事でも役立つことが非常に多いです。正直プライベートで面白いことを考えて、遊ぶみたいなこともできると思います。

鍛えるプロセスでは、筋トレみたいに地味で辛いことも多いのですが…めげずに一緒に思考力を鍛えていきましょう。

(最後に…)

このnoteが、マーケティングや企画の思考力を少しでも向上するために皆様の役に立つと嬉しいです。


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最後に、今回のnoteをお読みくださり誠にありがとうございました。

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