本物の好きな世界観
バックボーンを知ると共感する。
触れる回数を重ねれば、ザイオンス効果により好感度が上がる。
知識の得た人や文化や組織や活動や場所が、徐々に魅力的になっていく。
生き続け、好きの分母は増えてきた。
音楽も映画も食事も漫画も人。
そんな中でも、1番自分が愛している『本物の好きな世界観』を見つけた。
1番を決める必要性
その前にこちらに触れる。「好きなものは沢山あるだけでいいじゃん、わざわざ比較、序列を決める必要性なくない?」と言った意見も分かるが、私にとっては重要なこと。
まず、好きになるモノの傾向を読み取りたいのでコンテンツジャンルの同じもの同士は、しっかりと比較し続ける。傾向が分かれば、自分の好みな作品系統の、具体的なワードや周辺情報からdigりやすくなるし、こんな系統が好き!と自分自身で理解していた方が、他者への自己表現ができる。
何より自分の好きなことを明確に知った方が、意志と動作の乖離、それに生じて起きるストレスを軽減できるので、自分自身を愛せる。
順位つけをすることで、苦手な世界観も明確になるので、避けることもできれば、苦手を克服するために意識して触れることでもできる。具体的に挙げると、音楽の演歌やアクション系のハリウッド映画は、自分の好きな世界観の中では序列が低いと認識してから、克服の為に名作に触れ、今では好きと呼べる位置まで来た。
他にも理由はあるが、1番を決めることとその副産物として、序列を生むことはとても重要なのだ。
日常的な世界観
数多くの世界観がある中でも、日常的なものが最も好き。リアリティがあり、現実問題と向き合い、今の生活を変化させずとも、その作品と重ねることができるものは大好物だ。
漫画だと、浅野いにお先生のおやすみプンプンに最も影響を受けた。藤本先生の作品も短編長編全て含めてもルックバックも好きだ。
音楽で言うと、Haruka Nakamuraさんの音楽のある風景を見た時に人生を変える出会いだと直感した。MVもdodoさんのワンカットや背伸びしない生活感溢れる映像などが大好き。リリックにも似た傾向がある。
以前、『東京』がテーマの曲について記事を書いた。様々なアーティストが歌詞に描く、それぞれの日常。
名曲も多いので好みの世界観ばかり。その中でもきのこ帝国の東京が最も日常的で好みだ。
Hiphopの曲は、バトルでも音源でも、日常の大切さを落とし込んでいる方が心に響く。ポエトリーは大好物だし、ロックバンドのMCもそう、魂を込めたCメロの叫びも何もかも。
日常的な世界観を本気で表現している作品は、愛おしくてたまらない。
その中で、美しいものだけではなく。戦争や事故。勧誘に性問題、いじめに差別に偏見。他人や理想との比較。残念なことに、避けられない現実での問題は数多く存在する。
そのテーマに切り込んでいく作品も好きだが、一つだけ。
最後は何か救いのある形で終わってほしい。
日常の負の部分を表現した作品が、バッドエンドだと悲しい。
『救いようがないのもリアル』。それも分かるが、私は作品にリアルを求める分、結末は理想を押し付けたい。ラストがバッドエンドになってしまうのは、現実だけで十分だ。
これは勝手な価値観の押し付けだが。
作品に触れる時、少なからず自分と置き換えて触れるので、最後は、なんとか前向き終わってほしい。
ハッピーエンドにしろ、とは言わないが。アンハッピーエンドでもいい。ただ、何も全く救いようのないバッドエンドはキツい。
私は作品に祈りや希望を求める人間なのでこのように考える。
そんな条件はあるが、最も好きなのは日常的な世界観。
自分の作風を誓う
今後の人生、山口大空として表現するものは日常的かつ最後が前向きに終わる世界観。
今後、アーティスト活動、事業活動とは別に、社会問題に目を向けたNPOの活動もしていきたいので、作品の過程で現実の負の部分に触るかもしれない。
ただ最後は必ず希望や光を提示する。自身の作品を見てくれた人が、必ず前向きな生きれるように日常における希望を表現し続けよう。
写真にも映像にも『希望』や『理想』を求め、選び、映し出している。
日常的な表現以外やバッドエンドは、その表現をしたい別のアーティストさんが作っていけばいいと思う。作品感も正義も考えも人の数だけあるのだから。
私の本物の、好きな世界観を追い求め作り続ける。
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