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短歌76

二番目になることがもう決まってる一番高いビルに連れてって

分離帯越えた時そっと言ってみたあながち外していない考察

春雨と靄に満たされたその場所がバスの進入で道だと分かる

死んでも楽になれなかった時に入れる保険を知ってから生きたい

眼裏のそれもいつかの桜だろうさよならがでも上手くならない

甘さとかを自分で嘘に添加してこんな大人になりたいんじゃない

半分は優しさなのでバファリンの錠剤はでかい この町は狭い

薬効で元気な僕は僕ですかバナナはおやつに含まれますか

もう会える 代官屋敷の蛍にも日々は光って見えただろうか

水面の月 デジタルの地球 恋 どれが正しい重力だった?

本当の生活のメモと短歌メモを同じアプリで管理している

その聖夜は思い思いの方法で架空の架空の推しを愛した

人類を滅ぼすことを公約に無所属で二回目の当選

いつか猫の惑星になったとき人を思って一度だけ鳴いてほしい

コインパーキング煌々生きるからこうやって全部見ないふりして

教会で破壊の誓い恨まれる道を選んで生かすよ君を

カラオケに行けばいろんな声が出て捨てたものではないね肉体

思ってた歌詞と全然違ってた夜にあなたに投げる合鍵

(ここからは私信)(ここまでが私信)そういう風に別れていよう

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