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短歌77

水餃子一本でやってる店に連れて行くならあなただったよ

サンタクロース(業者)も業者なりに夢を壊さぬようにしている

この丘でした約束は映えるからずっと覚えていられるという

君が今日に限って触れてくれなかったネイルのテディベアの表情

かわいいはかなしい暖冬の風を一緒に浴びたりしてみたかった

常に脈が速いのは常に恋だから市バスのかなりすごい北上

その夜が高架が鉄線が、拍動 無様に愛を告げてみたんだよ

繋がらない電話番号を選んで延々かける 夜の児童館

わけばかり聞いてこないでほしいのにまた変なマグカップ買ってた

泣くことも出来なくなった年末に手ブレのひどいライブ映像

春の憂い 君がギターを弾く度に君の好きそうなコード進行

あったかい靴下を履けば人は無敵 あったかい靴下振興組合

別に寂しいとかないよ正月のお笑い番組端から見るけど

カーテンで雨を閉ざして抱き締めた嘘をひかりになんてしないで

パウダースノー 孤独や別れに耐えることをどうして必須になんてしたの

氷砂糖砕くことがそれから日課 全然泣いてもよかったんだけど

星屑をごみに出すなら何曜日?社会のループ次々抜ける

枯れた薔薇 枯れさせた薔薇 聖性を生きてる人間に求めるな

青い花には青い蕾ずっと守れなかった心があった

英訳をしてから日本語訳にしてやっと渡せる花束になる

発音が良いとのコメントが並んでそれより歌を聴いてほしかった

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