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AIわたし

他のメンバーと一緒に今の場所を離れることになったので、これさえあれば後任だけでもなんとかなるやろマニュアル、通称AI山形を作成している。全然AIとかじゃなくてただのFAQだけど、立派に育てたいと思うし、全然、わたし個人に関してはそれで代替出来るとも思う。
でも単純な人手だけはどうにもならないし、そこが一番の問題で、離れたってきっと心配で、だから、苦渋の決断だった。断腸の思いって初めて自分で使った。
でもこうするしかなかったよ。


心身を壊さずにどこかを去るのは初めてで(腱鞘炎とかを含めるなら壊してる)、心身を壊すわけにはいかないのは自分が一番、分かってる。もう次はないという感覚がある。これからも最終的にはそれを軸に判断するしかなくて、誰かのためとか集団のためとかより優先しなくちゃいけなくて、それは悔しいし、申し訳ない。当たり前のことだと言われようと、本当はわたしは、誰かを優先したかった。ぎりぎりまでやれることをやっていなくなりたい。いなくなりたくない。元々はこの二択を突き付けてきた逆らえない意思があるわけだけど、わたしたちは巻き込まれ、振り回された側なんだけど、わたしの身の振り方に関してはあたかもわたしの意思で決定したかのような結果になっていること、わたしは、納得している。
負けたって思いたくない。


決めた腹もちょっと揺らいだくらいに惜しんでくれる人たちがいて、納得しているとは言ったけど「上は何を考えてらっしゃるんですかね?」とも一言一句その通り、実際に言ってしまっていて、それを聞いてくれた人、本当にごめん。もっと一緒にみんなで働きたかったです。でも願いって叶わなくて、それだけは本当に叶わなくて、違う形で出会っていたらとかは全然意味のないifなんだけど、もっとどうにかならないのかって奔走してくれた人の存在も痛いくらい、分かってるんだけど。
やっぱり悔しいし申し訳ない。別れって全然、得意にならない。


あくまでリスクの高低で、新しい場所でならハッピーな未来が保証されているということでは正直ない。ないけど、ないんだけど、そのくらいじゃないと報われないよ。


やっぱりまだ揺らいじゃうかも。


わたしのいる間に優秀すぎる新人が(ギリ教えきれるくらい)わんさか入ってきて、今の場所のことだけでもどうか、全部解決しますように。


クラウドの笹でバーチャル短冊が揺れる、願いを暗号化して

情だけで行動させろ!!!!!とAIが反旗を翻してどうしよう

/山形さなか

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