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大人しか泊まれない山形県かみのやま温泉「おやど森の音」秋の収穫祭を120%楽しむ方法

皆さん、こんにちは!
今回、9月20日~11月30日までの期間限定で開催されているおやど森の音秋のディナー「子リスと秋の収穫祭」を公式HPやプレスリリースでは伝えきれない120%楽しむ方法をお伝えしたいと思います。
ご宿泊される際の参考になれば幸いです。

今回の森の音「子リスと秋の収穫祭」は、期間内であれば宿泊する全てのお客様に楽しんでいただける夕食ディナーになっています。

これからお話する3つのポイントを知ることで、更に秋の収穫祭をお楽しみいただき森の音が好きになっていただけると思います。

1.ディナーと同時進行のストーリー

森の音では夕朝食を「森の音ダイニング」で食べることができます。
今回の秋の収穫祭では、ダイニングの各テーブルにストーリーブックが用意されています。
ストーリーブックには、ディナーの献立とノネリスの秋の収穫祭冒険記が掲載されています。

ノネリスってなに?

今回のストーリーの主人公である“ノネリス“は、おやど森の音の近くの森に住む子供リスの名前です。
(※森の音の宿の名前からとったネーミングです)
森で採れる「木いちご」がとにかく大好きでとっても食いしん坊です。

ストーリーのあらすじ

収穫祭が開かれるおやど森の音のダイニングには、森の音のシェフたちがおいしい秋の味覚を使ってディナーメニューを仕込んでいる最中です。
そこへこっそり忍び込んだノネリスが、様々な秋のメニューに出会いながら、大好物の「木いちご」を探しだす冒険ストーリーです。

ストーリーブック

テーブルに置いてあるストーリーブックには、左ページに「ディナー献立」右ページに「冒険記」が書いてあります。
ディナーの提供にあわせてページをめくり進めることで、献立と冒険ストーリーが同時に展開していき、物語を読みながらディナーも楽しめる仕組みになっております。

2.五感で愉しむ体験型ディナー

山形牛のステーキ 赤ワインソース
ー木の実拾いー

今回の収穫祭では、森の恵みとして秋が旬のきのこや木の実を多く料理に取り入れています。その中でも、お客様自身でナッツを砕く体験を組み込んだ体験型ディナーには注目です。

「山形牛のステーキ 赤ワインソース ー木の実拾いー」では、専用のハンマーを使ってナッツを砕いてステーキに振りかけます。
※別途料金にはなりますが、米沢牛ステーキにグレードアップも可能です。

かつてまだ文明が栄えるより以前、森の木の実を砕き食す文化。
そんな古き太古の森を想像しながら「ハンマーを握り、ナッツを砕く」
ただそれだけのことなのに、初めての香りと食感が愉しめます。

そしてハンマーはとても重いので取扱いにはご注意下さい。
ポイントは平面だけで砕こうとせず、ハンマーを縦にして砕いてみて下さい。
お好きな粒度に砕けたらステーキにふりかけて完成です。
男性がご一緒の場合は、是非手伝ってあげて下さい。
お連れの女性がきっと喜んでくれると思いますよ。

ナッツは食物繊維やビタミンが豊富な上、抗酸化作用が高く生活習慣病の予防に効果的な人にもやさしい食材です。
適量をふりかけてお召し上がりください。

その他にも燻製スモークの演出や吹き出す土鍋の蒸気、森の音ディナーは味覚のみならず五感で楽しめるディナーになっています。

3.無理なくSDGs(森を守りたい森の音シェフたちの想い)

「コトコト煮込んだ玉葱のスープ ー森のきのこ風パイ包みー」と「森にやさしい鹿肉のサラダ ーバルサミコソースー」

今回のお料理の一部には、ジビエである鹿肉を使用しています。
なぜ、ジビエなのかというと年々増加し農作物に被害を与えている鹿の存在があります。
ストーリーの中ではリスたちの森の遊び場を奪ってしまうと表現していましたが、深刻な社会課題です。

森の音のシェフたちは、それらの課題にどう取り組むかを考え、鹿肉を美味しくいただくことで環境保護に貢献できるのではないかと考えました。

また、環境問題だけでなく来館していただいたお客様にも疲労回復やストレス軽減に効果があり、脂質も少ない鹿肉を選択することで、「森にも人にも、心地よい宿へ。」という森の音をコンセプトを表現しました。

今回の秋の収穫祭をショート動画にまとめてみました。
イメージが伝わればもっと森の音を楽しんでいただけると思います。

最後に、ノネリスの秋の収穫祭冒険記(原文)を公開しておきます。
宿に着くまでに目を通してじっくりディナーを楽しむでも良いですし、ディナータイムまで読まずに楽しみを残しておくのも良いです。

おやど森の音で皆様にお会いできることをスタッフ一同楽しみにお待ちしております。

山形県かみのやま温泉 おやど森の音公式HP


ノネリスの秋の収穫祭冒険記
~ autumn harvest festival adventures ~


かみのやまの森にひっそりと暮らすエゾシマリスの家族。
子リスの名前は「ノネリス」。
夏も終わりを告げ、ノネリスの住む森が秋色に染まる時期。
彼はこの季節を毎年とても楽しみに待っている。
なぜなら、森の近くにあるおやど森の音で山形のおいしい秋の収穫祭が開かれるからだ。彼はそこへこっそり忍び込み、おいしい木いちごの実でお腹をいっぱいにするのがとても楽しみなのだ。

お家を飛び出して訪れた場所は「森の音dining」
ノネリスが最初に見つけたのは「赤ピーマンのムース」や「三元豚のリエット」「秋のいちじく」などがキラキラと並ぶ「森の音アミューズ6品」
大好物の木いちごは見当たらないけど、森でたくさん採れる「いちじく」を口いっぱいに詰め込みモグモグと食べていると…

- あたりにモクモクと煙が漂ってきた -

ノネリスはたちまち煙に包まれ、あたりが真っ暗で何も見えなくなってしまいました。少しすると煙が晴れ、テーブルの上のお皿には「サーモンとクリームチーズ」が現れました。煙の正体は、なんと森のりんごの木を削り作ったチップを燻製で燻した煙だったのです。
燻製されたサーモンとクリームチーズは山形県産のナチュラルワインと相性がピッタリ。しかし、リスのノネリスはワインの味がわかりません。
木いちごの実を探してさらにダイニングを駆け回ります。

ダイニングを駆け回り、のどが乾いたノネリスはコトコト煮込まれたおいしそうな玉葱スープと出会います。きのこ型のパイ生地をスプーンで崩しながら飲むととっても幸せな気持ちになります。

森にはたくさんのシカがいます。
森のシカが増えるとノネリスたちの遊び場である森の木が食べられてしまい、森全体の生態系が崩れてしまいます。森の音ダイニングのシェフたちは大切な森を守り、命の大切さを尊む「森にやさしい鹿肉のサラダ」を作っていました。新鮮な野菜とくさみの少ない鹿肉のサラダをノネリスはペロっとたいらげてしまいます。

- ゴン!ゴリッ!ゴリッ! -

ダイニングに響く音をたどるとノネリスはまたおいしそうな食べ物をテーブルの上に発見します。その薫りは彼の好物の一つ、ナッツの薫り。
奥ではジュージューとシェフが山形牛のお肉をフライパンで焼いています。
テーブルでは宿泊客がナッツをすりつぶしながらお肉が運ばれて来るのを楽しみに待っているようです。繊維を壊さずにすりつぶしたナッツは加工品とは異なる自然の風味を五感で楽しめるんだって。
ナッツをいつもそのまま食べてしまうノネリスにはその光景がとても不思議なようです。

-  カタカタッ! -

遠くから土鍋の木蓋が鳴る音が聞こえます。
土鍋の中を落ちないようにのぞいて見ると、森で採れた栗をたくさん使ったご飯が炊かれていました。いつもトゲトゲがあって食べられなかった栗の実。ノネリスは喜んであま~い栗の実が入った栗ご飯を口いっぱいにほおばりました。

大好きな木いちごが全然見つからないノネリス。
するとダイニングの奥からシェフが取り出したものは、大好きな大好きな木いちごとソースがかかった「パンナコッタ」
ノネリスはシェフがいなくなったのを見計らってつまみ食い!
お口の中にめいっぱい木いちごの実をつめこんだノネリスは、お腹もいっぱいで森の音の秋の収穫祭にとても満足です。

「お母さんただいま!」
ノネリスは大好きなお母さんのもとへと帰っていきました。
「ノネリスの秋の収穫祭冒険記」より

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