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【見学記】【九州国立博物館】展覧会「生誕270年 長沢芦雪― 若冲、応挙につづく天才画家」「日本刀の美-北﨑徹郎の愛刀-」

 はじめましての人ははじめまして、ヤマガと申します。

 先日、九州国立博物館に見学しに行ったので【見学記】をまとめました。


展覧会

「生誕270年 長沢芦雪― 若冲、応挙につづく天才画家」
会期:2024年2月6日(火)~3月31日(日)
「日本刀の美-北﨑徹郎の愛刀-」
会期:2024年1月30日(火)~4月14日(日)

会場

🏛️九州国立博物館
開館時間:9時30分〜17時00分(入館は16時30分まで)
     特別展開催期間中の金曜・土曜は【夜間開館】
     9時30分〜20時00分(入館は19時30分まで)

「生誕270年 長沢芦雪― 若冲、応挙につづく天才画家」

「生誕270年 長沢芦雪― 若冲、応挙につづく天才画家」入口前

 本展では、長沢芦雪の初期から晩年までの選りすぐりの作品が一堂に展示されています。
 「第一章 円山応挙に学ぶ」「第二章 紀南での揮毫」「第三章 より新しく、より自由に」「特別出陳 同時代の天才画家たち」で構成されています。

 私が行ったときは、思っていたよりも人が多く、展示作品をじっくりと見ることはできなかったですが、気になっていた作品は見ることができたので良かったです。

印象に残った作品

 《龍図襖》は、爪で雲を切り裂き、今にも飛び出しそうな迫力でした。龍の周りの空気が勢いよく流れ、一気に筆を走らせて表現されています。

 《牛図》は、画面外にはみ出る構図で、牛の藍の目と目が合い、自然と惹きつけられました。 

 《象と鯨図屏風》は、先を丸めた鼻を高く上げる白象と、潮を高く噴き上げる鯨が一対となっています。白と黒、陸と海を対比させており、お互いにコミュニケーションを取っているかのように感じました。

 芦雪の描く動物は単にかわいいだけでなく、どこか人間味あふれる表現でした。

 作品を見ているとき、何で印に「魚」を使用しているのか謎でしたが、図録の「長沢芦雪の画業とその魅力」を読んで納得しました。やはり、独特な発想の持ち主だと思いました。

長沢芦雪の略歴

・芦雪は1754年に丹波国篠山(現・兵庫県篠山市)に生まれました。彼は円山応挙の弟子であり、大胆な構図で、明るく軽快な一面もありつつ、奇抜で機知に富んだ画風を展開しました。

・彼は南紀滞在中に多くの障壁画を残し、無量寺の本堂襖絵の《龍図》と《虎図》は彼の傑作の一つとされています。

・串本の無量寺、古座の成就寺、富田の草堂寺、田辺の高山寺に計180面の障壁画が残っており、無量寺境内には応挙芦雪館が開設されています。

・芦雪は1799年に大阪で客死しました。複数の説がありますが、急死だったことは間違いないようです。

「日本刀の美 -北﨑徹郎の愛刀-」

「日本刀の美 -北﨑徹郎の愛刀-」展示室前

 本展では、北﨑氏が生涯をかけて収集した古今の刀剣の数々を紹介しています。日本刀の世界の奥深い魅力を楽しむことができます。特別展のチケットで見学できます。

 日本で作られた刀剣(日本刀)は、炭で熟した炉に砂鉄を入れて和鉄をつくる「たたら」と呼ばれる方法で製鉄した玉鋼を叩いて作られた武器です。そして、鉄が持つ美的な要素を最大限に引き出した芸術品でもあります。

 日本刀は、古刀期(平安時代中期から1595年)、新刀期(1596年から1780年)、新々刀期(1781年から1876年)、そして現代刀期(1876年以降)の4つの時代に区分されます。それぞれの時代によって、用途や技術、特徴が異なります。

 古刀期では、日本刀は中国大陸から伝わった直刀ちょくとうでしたが、平安時代中期を境に、日本独自の湾刀わんとうへと変化しました。湾刀は反りのある刀身を持ち、美的な要素を追求した刀剣として高く評価されています。

 刀剣に詳しくない方でも、日本刀を鑑賞する際に知っておくべきポイントなど、キャプションにわかりやすく解説されていたので、十分に楽しむことができると思います。

 


 ここまでお読みいただきありがとうございました。また次の記事でお会いできたらと思います。

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