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面接時にいい顔をするのは意味がない(面接に使える小ネタ)


これは主に自分に向けて書いています。
過去の自分の反省、未来の自分の戒めのために書いています。
もちろん読者さんがいてこそです。いつもありがとうございます!

いまこっそりと転職活動をしています。
色々な企業を見る中で自分を見つめ直す機会になったり、普段とはちょっと違う出会いがあったりして面白いです。

そんな時にこんな記事を読みました。

瀬戸内寂聴先生の秘書である瀬尾まなほさんのエッセイなのですが、寂聴先生のところで働くことになったきっかけとして瀬尾さんが語る言葉が面白かったので取り上げてみます。

後から、先生が、「この子に、私のこと作家と知ってる? と聞くと、『いいえ』、私の本読んだことある? と聞くと『いいえ』と言ったから採用した」と聞いた。先生のファンや、作家志望の文学少女だったら、仕事にならないから断るつもりだったらしい。口先だけでも知ったかぶりを言わなくてよかった……。
婦人公論https://fujinkoron.jp/articles/-/5073?page=2


面接の時の質問には実はあまり意味がない

上記の瀬尾さんの話みたいな「知ったかぶり」って面接上ではわりとよくある話だと思います。

・うちのお店の服、買ったことある?
・うちのサービス使ったことある?

こういうのってもうほとんど挨拶みたいなもので、YES以外の答えはないと思ってる人も多いような気がします。

もう一個例をあげると、うちの会社で実は「お酒飲める?」なんていうアルハラもいいとこみたいな質問をぶつけたりします。

実際に採用面接で必ずきいています。もちろん答えたくなければ答えなくていいのですが。

ここで重要なのは、面接の時の質問には実はあまり意味がないってことです。

私はこれまで30人以上の学生と数人の派遣社員の面接官をしていた経験があるので、自分の実体験として知っています。しかも派遣社員については完全に私に権限が一任されていました。隅々まで知っているわけではないけど、知らないわけでもないので、それなりに信憑性はあると思います。

面接担当者もそんなにポンポン質問がでてくるはずもなく、当然ツナギの会話やテキトーな質問を投げることもあります。

しばらく自由に話してほしいと思って、学生時代の思い出を話させたり、長そうな自己PRをきくこともあります。(話し方で分かる要素もあるので)

嘘をつくような人とは一緒に働きたくない

そこで面接の時の質問に戻りますが、
面接の質問には2種類あります。
1つは回答自体に意味があるもの(A)、もう1つは回答そのものではなく、答え方や姿勢を見るもの(B)です。

Aは希望する職種や勤務地、スキルや資格というものです。
対してBは志望動機や自己PR、趣味や休日の過ごし方などです。


そしてここからが重要なのですが、
「うちのサービス使ったことある?」や
「お酒飲める?」
なんていうのもBにあたります。

意外かもしれませんが、自社のサービスを使ってなくても、その理由が納得できるものだったり、普通に欲しい人材なら採用します。(もちろん可能なら事前にサービスくらい使っておくのがベストですが)

お酒飲める?というやつも、実は飲める飲めないはホストじゃないので関係ありません。
この質問を作った当初は、「営業は飲めなくても飲めます!って言うやつがいい」みたいなジジイが考えて作られました。

今ではほとんど形骸化していて、受ける側も「あまり飲めないけど雰囲気は好きです」と無難な回答をし、私たちもスルーしています。

じゃあこんな質問なんでしてるんだと思われるかもしれませんが、意外な効能があります。

「嘘をつくかどうか」が見えるのです。

別にいじわるな質問ではありませんし、私たちもフラットな立場できいているので嘘をつく必要はないのですが、ごくたまに嘘をつく人もいます。

他のありふれた質問ならしゃべり慣れてるのでバレなかったかもしれませんが、お酒のことは場数からするとこちらが優位ですし、どんなお酒とかどんな飲み方をきけばすぐにわかってしまいます。

そして、大事なのはここで「嘘をつく」というチョイスをする人とは私たちは一緒に働けません。

なぜなら一事が万事、今ここで嘘をつく人は営業先でお客さんに嘘をつく可能性があるからです。
突発的にうまく嘘をついて、この面接をかわせてしまうような人ならいいのですが、残念ながら面接官にバレてしまうようでは、お客さんにも簡単にバレてしまいます。

これって案外本質だよな、と思うわけです。

じゃあどうしたらいいんだよ…と思うかもしれませんが、お酒飲める?というような質問の場合には、普通に(あ、この質問は試されてる?でも嘘をついちゃダメだ…飲めません…言ってしまった。これで落ちるなら縁がなかったってことで仕方ないか)という思考になるのが正解です。

どこに行っても素直な人は重宝され、嘘つきは嫌がられるものなのです。

まぁそんなわけで今回は面接時に嘘をつくのは意味がない、という話をしました。何かのお役に立てば。ではまた。

ありがとうございます!先にお礼言っておきます!