ゴジラの中に
映画「ゴジラ-1.0」を観た。
(ネタバレではないと思います、たぶん)
バージョンアップしたものに対し広く「2.0」「3.0」と汎用されているこの言い回し。
映画「リング0」は映画「リング」の貞子の起源を描いていた。「-1.0」はゴジラの起源とかそういうことではない。先の大戦で焦土(ゼロ)と化した状態からさらにダメージを食らったということだそうで。
ゴジラ本体の事だけで考えると、本作のゴジラは「-1.0」っぽくはなく、むしろ今まで観たことのあるゴジラよりも進化している様子だった。戦後の特撮技術の進化とともにビジュアルも進化してきたであろうゴジラ。無粋を承知で言うなら「ゴジラ3.0」「ゴジラ4.0」、それくらいのゴジラだった。
強すぎる。1950年代から続くゴジラシリーズ。本作のゴジラは初期の1950年代のゴジラに繋がっていくはずのゴジラだが、にしては強すぎる。
無粋に無粋を上塗りすると、ゴジラの中の人が強そうだった。もちろん「ゴジラ」に「中の人」とかないわけだが、ゴジラの大胸筋の膨らみから、中の人の屈強さが容易に想像できた。もちろん「ゴジラ」の「外身」のクオリティを屈強そうに作っているだけで、「中の人」も屈強とは限らない。一方で「ゴジラ」がモビルスーツ的役割を担っているとするなら、「ゴジラ」の「外身」は「中の人」が動きやすいようにタイトに作られているとも言え、「外身」の上からも「中の人」の体型をリアルに反映している可能性もある。「中の人」のことも含めて大いに楽しませて頂いた。
「中の人」つながりで言うと、ガチャピンとムック、Eテレ「みぃつけた」のサボさん、同じくEテレの「いないいないばぁ」のワンワンの「中の人」たちにも、大いに楽しませて頂いた。