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【驚きの価格設定】豪華すぎる松花堂御膳に目を剥いた【魚彩 さくら亭】

全国の魚好きな皆さん、こんにちは! 山田水産公式noteライターの池田園子です。

今日は5月20日ですね。毎月3〜7日は「さかなの日」だそうです(私も最近知りました)。

水産庁が2022年10月、「さかな×サステナ」をコンセプトに制定したもので、水産物の消費量が減少傾向にある中、官民協働でその消費拡大を推進する意図があるようです。

シックな装飾のエントランス

さかなの日はもちろん、さかなの日以外でも魚を食べたい、魚好きな私(普段は鮮魚店で刺身を買ったり、シシャモを焼いたりしています)。今回は大分県佐伯市にある山田水産経営の「魚彩 さくら亭」(以下、さくら亭)に来てみました。

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同じく山田水産が経営する、隣接の「佐伯回転寿司マルマン」もチェックください。

城下町と美しい庭園も見どころの「さくら亭」

店に入る前にちょっと待って。まず、周囲がすごくいい雰囲気なのですが! 写真の奥を横に走るのは「歴史と文学の道」。山に見える城山歴史公園内には佐伯城跡もあります。

佐伯市は佐伯藩が置かれていた城下町でもあり、このあたりは武家屋敷通りの面影が残るエリアでもあるのです。食後、腹ごなしに周囲を散策するのも良さそうですね!

これからさくら亭に向かいますが、なんてシックで大人っぽい店構えなのでしょう。おまけに、玄関から見て左にある小道を入ると、美しく手入れされた緑豊かな庭園が広がります。

さくら亭ができる前、ここには学生寮があったのだとか。当時から生えていた桜の木がシンボルとなり、店名に結びついたというのも納得のいく話です。

店内から眺める庭園の景色も実に素晴らしいものがあります。春夏秋冬いつ来ても刻々と移り変わっていく木々の様子を楽しめるはず。

ひとつ、良情報を得ました。さくら亭の常連さんには桜や紅葉が見頃の時期、2階席を予約して景色を上から眺める人もいるとか(もちろん1階からも美しい風景を堪能できるので、あくまでもツウの楽しみ方ということで!)。

太っ腹すぎる松花堂御膳に驚愕

この日は「松花堂御膳」をいただきます。お値段を聞いて思わず目を剥きました。

この豪華さ(あとで説明しますが、これ+茶碗蒸し+ごはん+デザートが来ます)で4,500円ですと……!?

しかも、さくら亭を運営する山田水産・山田信太郎社長が出演する「さくら亭紹介YouTube動画」を見て、店頭で「動画見ました!」と伝えると4,500円→4,000円になるそう。

さくら亭さん、そんな太っ腹なことして、利益残ってますか!? ほんとにいいんですか!?

ちなみに、松花堂御膳はこんな内容です。まず、刺身はカンパチやカボスヒラメなどの地魚が4種類入り、それぞれ2〜3切と贅沢な量。どれも身がキュッと引き締まり、程よい脂がのっています。

ここで、佐伯の魚がなぜ美味しいのか、少し説明させてください。

佐伯で多くの海産物がとれるのは豊後水道(ぶんごすいどう)という、大分県と愛媛県の間にある太平洋と瀬戸内海を結ぶ海域です。

太平洋の暖流と瀬戸内海の寒流が混ざり合い、さらに大分県南部を流れる番匠川(ばんじょうがわ)からは森からの栄養分が運び込まれる豊後水道。

ここに大量発生したプランクトンを求めて小型魚介が、さらには小型魚介を求めて大型魚介がというように多種多様な魚が集まり、年間を通して350種類以上の魚介を水揚げできる豊かな漁場として知られています。

参考「大分県佐伯市鶴見 水産業ガイドブック 鶴見おさかな大百科」(発行元:鶴見地域創生支援協議会)

このあと茶碗蒸しにミニ鰻丼、デザートも

松花堂御膳の中身について続けます。

刺身のほかには、焼きものやグラタン、巨大なサザエも。サザエは佐伯で安定的に水揚げされる貝類の1種で、春が旬。磯の香りを楽しみながら、コリコリした身の旨みを味わいました。

唐揚げはふぐ! しかもどっしりしたものが2つも入っています。「高級唐揚げ」と言ってもいいふぐ唐揚げは都会で食べると、1〜2人分で2,000円くらいしませんか? これだけでだいぶトクしてる感。

ふぐも佐伯で水揚げされます。例えば佐伯でとれるふぐの一種にシロサバフグ(地方名:ぎんふぐ)があります。熱を通しても身が硬くなりすぎない特徴があり、唐揚げに向いているといいます。ふっくらとした食感の身と旨みを味わい尽くしました。

魚ではありませんが、しっとりとやわらかいローストビーフも主役級の美味しさだったことを書き添えておきます。

ここまで、この松花堂御膳は魚のおつまみが大充実していると伝わったと思います。当然、お酒は進みます。

山田水産イチオシの鰻を使用。さくら亭では揉み海苔トッピング

しかし、まだ運ばれてくるものが……! 茶碗蒸しにミニ鰻丼、デザート(黒ごまプリン)と、えええ、さらに美味しいもの付いてくるの!? と驚愕せざるを得ません。どう考えても価格設定がバグってる。

佐伯の地魚を楽しんでほしい

店内(1階)の様子。広々としています

この日はディナーをいただきましたが、さくら亭はランチ営業もしています。料理場担当の池田 一道さんに、ランチ・ディナーでそれぞれ人気TOP3にランクインするメニューを教えていただきました。

まずはランチから。
・松花堂 梅(1,600円・税込、以下同)

・海老フライ定食(1,100円)

エビが大きい! しかも3匹も!


・海鮮丼(ほぼ地魚)(2,000円)

豪華すぎる。お米が見えません……!

ディナーもいきましょう。
・鰻重(2,600円)

肝吸、茶碗蒸し、香の物付きです


・お造り定食(すべて地魚)(1,900円)
とのことです。

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さくら亭の「お客さまに地魚をたくさん食べてほしい」との思いが伝わります。

最後に

多種多様な魚がとれる佐伯市は、高い漁獲高と多くの魚種を誇る海産物の充実した街です。美味しい“魚彩”目的で訪れてみて! と太鼓判を押したい場所。

その際は魚彩 さくら亭でもお食事を楽しんでいってください!

お店の情報は公式サイトをチェック!

取材・構成/池田園子