![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/141732981/rectangle_large_type_2_d59a043570aa13cc8113a563d9b87224.png?width=800)
中1 数学 正負の乗除
加減乗除
足し算わり算の次はかけ算わり算です。
マイナスの数字を計算するので、ルールが新しく増えます。
そのルールの説明の前に、少しだけ用語の確認をしましょう。
加減乗除という言葉があります。
加・・・足し算のこと
減・・・引き算のこと
乗・・・かけ算のこと
除・・・わり算のこと
また、和差積商も確認しましょう。
和・・・足し算の答えのこと
差・・・引き算の答えのこと
積・・・かけ算の答えのこと
商・・・わり算の答えのこと
覚えておかないと解けない問題もあるので、しっかりと覚えましょう。
かけ算わり算は表裏一体
さて、ここからが本題です。
足し算引き算はセットでした。
足し算は引き算に変換できるし、引き算は足し算に変換できるからです。
同じように、かけ算わり算もセットです。
かけ算はわり算に変換できるし、わり算はかけ算に変換できます。
わり算をかけ算に変換することが大半ですが。
符号のルール
マイナスの数字を学習したので、かけ算わり算でも符号のルールを覚えないといけません。
①プラス✕プラス=プラス
②プラス✕マイナス=マイナス
③マイナス✕プラス=マイナス
④マイナス✕マイナス=プラス
4つもありますが、覚えるのは実質2つです。
①のプラス✕プラスって小学生の時から計算してきた今まで通りのかけ算です。
②と③は一緒です。
かけ算も足し算と同じ様に、交換法則が使えます。
1✕2も2✕1も同じです。
符号のルールも順番は関係ありません。
④も新しく覚えましょう。
マイナスとマイナスをかけるとプラスになります。
覚えなければならないことをまとめると、
プラスとマイナスをかけたらマイナス(②③)
マイナスとマイナスをかけたらプラス(④)
わり算も符号のルールは全く同じです。
では応用編。
マイナス✕マイナス✕プラスはどっち?
答えはプラスです。
マイナスの方が多いからマイナスだと思った人は戻ってルールを確認しましょう。
実践 かけ算編
①2✕3=6
②2✕(ー3)=-6
③(-3)✕2=-6
④-2✕(-3)=6
この4つが理解できれば基礎はばっちりです。
小数と分数の計算は小学生の範囲なので今回は省きます。
指数
指数とか累乗とか呼ばれる小さい数字。
2³とか5²とか(ー3)²とか。
2³は2✕2✕2のことで、つまり2³=8です。
同じ様に、5²=25。
注意が必要なのはマイナスがある時です。
(ー3)²は(ー3)✕(ー3)のことなので9です。
一方で、-3²はマイナスは確定で、3²が9なので、-9です。
ややこしいですが、区別しましょう。
ー3²の方は、「マイナス3の2乗」ではなく、「引く3の2乗」と考えると分かりやすいかもしれません。
1-3²
こんな計算で出てきます。
この後半部分だけが問題になっている感覚です。
そのうち学習しますが、引き算よりも先に指数の計算をしないといけないので、
1-3²
=1-9
=-8
こんな感じになります。
注目してほしいのは、-3²のところがー9になっているところです。
実践 わり算編
①6÷2=3
②6÷(-2)=-3
③-6÷2=-3
④-6÷(-2)=3
この4つが理解できれば基礎はばっちりです。
割り切れない問題と、分数の問題はかけ算に換えましょう。
わり算をかけ算に変換すると、わる数(÷の後ろの数)が逆数になります。
逆数は分数の分母と分子を逆にした数です。
2/3の逆数は3/2。
2の逆数は1/2。
ー3の逆数はー1/3。
全部乗せ
ラスボスは足し算引き算かけ算わり算全部乗せです。
計算には優先順位があります。
最初に優先順位を説明しますが、慣れてくれば同時進行することもありますし、とにかくたくさん解くことをおすすめします。
優先度が高い方からいくと、
①カッコの中の計算
②指数(累乗)の計算
③かけ算わり算
④足し算引き算
の順番です。
カッコの中の計算も、②→③→④という優先順位で計算していきます。
毎回全部ある訳でもないので、やっぱりたくさん解いて慣れるしかありません。
2-3✕4
=2-12
=-10
2³✕3
=8✕3
=24
2✕(ー3)ー10÷2
=-6-5
=-11
(2-12÷3)+5✕(-2)
=(2-4)-10
=-2-10
=-12
(-2)✕(30-5²)ー(-2)³✕3
=(-2)✕(30-25)ー(-8)✕3
=(-2)✕5-(-24)
=-10+24
=14
分配法則
まずは基本形から。
a(bーc)
こんな形の時にどう計算するか。
ちなみにa✕(bーc)って意味です。
計算の優先順位としては、カッコの中が先なのですが、別の計算方法もできます。
それが分配法則です。
a(bーc)
=a✕b+a✕(ーc)
こんな風に計算します。
具体例を挙げましょう。
2(3-5)
=2✕3+2✕(-5)
=6-10
=-4
圧倒的にカッコの中から計算した方が楽です。
ただ、分配法則を使った方が楽なパターンがあります。
分数の時です。
12(2/3-3/4)
みたいな時に、カッコの中を計算しようとすると、通分が必要です。
しかし、分配法則を使うと通分せずに計算が可能なので楽になります。
今後もずっと使うので、分配法則を覚えましょう。
数の集合と四則計算
数には色々な分類があります。
他にも分け方がありますが、ここでは「全ての数」「整数」「自然数」の3つに分類します。
条件が厳しい方から見ていくと、
自然数・・・正の整数
整数・・・負の整数、0、正の整数
全ての数・・・数字であれば小数でも分数でも何でも
次にそれぞれの数同士を計算した時の和差積商がどうなるか?を考えていきましょう。
この問題では「必ず」そうなるかを聞かれています。
言い換えれば、そうならない例を1個見つければ違うってことです。
数学では、そうならない例のことを反例と言います。
反例を答える問題も多いので、具体例を考えましょう。
☆全ての数
全ての数+全ての数
全ての数ー全ての数
全ての数✕全ての数
全ての数÷全ての数
どれも答えは全ての数になります。
数字と数字を計算したら答えが数字になるってこと。
そりゃそうだろ。
☆整数
整数+整数
整数ー整数
整数✕整数
整数÷整数
これは割り算だけ答えが整数にならない場合があります。
他はどんな組み合わせでも、答えは必ず整数になります。
ただし、÷0は普通ないものとして考えます。
反例は、3÷2。
答えが1.5になってしまい整数になりません。
☆自然数
自然数+自然数
自然数ー自然数
自然数✕自然数
自然数÷自然数
足し算と掛け算はどんな組み合わせでも、答えは必ず自然数になります。
引き算の反例
2-2
答えは0で自然数になりません。
割り算の反例
2÷3
答えは2/3で自然数になりません。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?