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実地指導秘録

こんにちは、山田方式ケアプラン構造こと、山田準一です。
公的介護保険の事業所が恐れる実施指導。
当事業所が前回2015年に受けた実地指導時のヒヤリング内容について書きます。摘録を公開することで他事業所の参考になればと思います。

実地指導とは


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画像「居宅介護支援事業所への実地指導マニュアル」抜粋

指導内容と質疑応答


市:要介護認定申請中の方のケアプランは、暫定ケアプランとして、サービス担当者会議開催し、利用者及び家族に説明・同意・交付して下さい。暫定ケアプランとして署名捺印もらい交付して下さい。要介護認定通知されてから、ケアプラン内容の変更の必要がないと利用者及び家族と確認し判断されたと記録があれば、再度サービス担当者会議開催の必要はありません。

市:認定更新時のサービス担当者会議の開催月は、認定された月内です。開催が遅れた理由を支援経過に記録しないと運営基準減算になります。遅れた理由が事業者都合の場合は減算、利用者及び家族の都合であれば減算対象となりませんので、きちんと支援経過に記録して下さい。

市:支援経過には利用者の意向や話した内容も記録して下さい。支援経過にモニタリング記録することは違反ではありませんが、モニタリング表に記録した方がモニタリング内容が支援経過に埋もれず、また利用者の意向も見逃ごされなくなるのでモニタリングは支援経過に記録せず、モニタリング表に記録する方が良く解かり易い。

市:ケアプラン見直しが必要かどうかも支援経過に記載して下さい。

市:要支援者・予防ケアプランの場合はサービス事業者とは密に連絡を取り合ってください。予防ケアプランの場合はサービス事業者からは毎月実施報告書が送られてきますので、きちんと保管して下さい。予防ケアプランの場合はサービス事業者は毎月ケアマネジャーに実施報告書等を提出することとなっています。

市:このケアプラン受取書はよい取り組みです。暫定ケアプランとして署名捺印をもらい、要介護認定通知後の正式なケアプランの同意日(年月日)は遅れてもよい。しかし、機械的にサービス利用開始日や要介護認定有効期間開始日と同じ年月日でケアプランに署名捺印をもらい交付すると、実際に署名捺印をもらった年月日と違うため虚偽となってしまう。
※ケアプラン受取書はこちらで公開されています

市:情報収集シートを事業所として統一していないのですか。たまに事業所内でケアマネジャー同士の仲が悪いので、お互い違うやり方で行っている事業所もある。

市:貴所独自に行っている保険外代行支援同意書について、このような行為(救急車同乗、貴重品の預かり、金銭支払いなど)は、きちんと断って下さい。このような行為は成年後見人制度があります。もし、このような行為を行うのであれば、きちんとこのような行為を支援した場合の事故発生時の対応・規定をきちんと決めてほしい。例えば、夜間訪問介護などでは鍵の預かり方法の規定がある。施設でも貴重品の預かり方法の規定がある。一人で管理・チェックし預かるのではなく複数で管理・チェックして下さい。

当事業所:この保険外代行支援同意書は、やりたくてやっているのではない。利用者家族から、あまりにも依頼・相談されることが多い。特に生活保護受給者から多い。またサービス事業所がケアマネジャーに言えばただで何でもやってくれると利用者家族に言い、利用者家族からケアマネジャーに言えば何でもやってくれると言われたと依頼・相談されることがあまりにも多い。病院や医師からもケアマネジャーがやることが当たり前のように依頼されることも多い。今までこの事案は2件あるが、いずれも生活保護受給者。再三説明してお金が発生することを説明し、病院スタッフの前で鍵預かり証を書かせて、本人に財布などを渡す時も病院スタッフを立ち合せて渡した。この事案の領収書もあるので見たいなら見せる。このような禁止行為は行政からもきちんとサービス事業所へ指導してほしい。

市:通所リハビリテーションからケアマネジャーへ情報共有がありますか。今回の介護報酬改定により通所リハビリテーションの加算算定用件が難しくなっているので、どういう状況になっているか伺いたい。

市:利用しているサービス事業所「Cデイサービス、Dデイサービス、E福祉用具事業所」について、どういう事業所か教えて下さい。

市:貴所ケアマネジャーFさんは、大変丁寧で細かく記録していますので素晴らしいです。実は指導に来る前に給付状況を事前に確認してきたところ、本当に満遍なくサービス事業所を使っている。なぜそのようなことができるのか聞きたい。

市:国のケアマネジャー1人の担当利用者数は39件未満としているが、本市は35件としている。運営基準では35件以上でも減算ではないが、それは実際ケアマネジャーがきちんと利用者1人1人に対して支援し、運営基準をクリアできるのは35件と思っているからである。貴所ケアマネジャーFさんのように丁寧に業務を行うと、予防ケアプランを合わせて39件を超えると本当に大変だと思う。早急に件数を解決するようにして下さい。

市:担当利用者数が多いように思われる。どうして利用者数が増えたか事業所として精査してみたか。どうして利用者数が増えたか答えて欲しい。

他にも指導内容や質疑応答がありましたが、当時私含めてケアマネジャー2人だったので、2人でそれぞれ説明しました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

山田方式ケアプラン構造への仕事依頼はこちらまで

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