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【記事紹介】創作大賞2024応募&セルフ感想文「若者はバカ」

 今年も創作大賞が開催されるらしい。なんか応募してみようと思った。

 が、それ用に新しいものを書くのは大変だと思っていたら、過去に書いたものでもいいと知って、ではこの一年に書いたものを応募しようと思った。

候補①

 江戸川乱歩の怪作『人間椅子』をもとにしたホラー小説。長さも手頃で分かりやすくて面白いのだが、これは今、有料に切り替えて販売している。創作大賞は無料でないと応募できないらしい。有料になってから買ってくれた人もいるので、これを無料にはできない。却下。

候補②

 こちらはオリジナルの恋愛ホラー小説。長いがそのぶん読みごたえがあって、自分の新境地を拓いた記念すべき作品である。しかも、これはずっと無料公開中だ。

 しかし、これはエロすぎる。

 18禁どころか、発禁確定の問題小説なのだ。

 もしエロ小説の賞があれば受賞まちがいなしなのだが、どういうわけか創作大賞には官能小説部門がない。意味不明だが、これではどこにも応募するわけにはいかない。不服だ。

候補③

 というわけで、小説の投稿をあきらめた私は、ポエムを創作大賞に応募することにした。オールカテゴリという部門があり、ここには詩なども投稿していいらしい。

 応募するのは『裸のビラ』である。

 なんだかこれもエロ小説のようなタイトルだが、こっちには断じてエロ要素はない。自分の学生時代を描いた青春ポエムである。まあ、ほぼふつうの文章なので、ポエムかどうか分からないが、オールカテゴリならそれでオッケーだろう。

 はっきりいって、これは傑作である。

 青春の楽しさを謳った詩は無数にあるが、この『裸のビラ』は、かつてない角度からその美しさを描いた。青春の思い出をただ描くのではなく、その思い出が暗雲に飲まれる寸前に放った最後の光をとらえているのだ。そういう意味でこれは悲劇でもある。

 このポエムには、「差別などの社会問題を解決します」などともっともらしいことを言って、じつは若者を洗脳して自分たちの支配下に取り込んでいこうとする、思想やイズムの危険性も描いている。

 若い人たちは、そういったやつを打ち払い、ほんとうにじぶんの好きなことをやって、ときにやらかしながら、「あのころはバカだったね」と、のちに笑える日々をすごしてほしい。このポエムには、そういうメッセージも込められている。

 若者はバカだ。

 それに気づいているなら、本人にとっても社会にとっても健全だし、逆に気づいてないやつは本物のバカ。

 そのことが、このポエムを読んでもらえれば分かるはずだ。

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