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【★note名作記事】困難をも楽しんで大学卒業(高松 克成さん、7等星さん)

 こんにちは!山田星彦です。

 みなさま、私がnoteで見つけた素晴らしい記事を紹介する「★note名作記事」をご覧いただき、ありがとうございます。

 私の紹介する作品を楽しんでいただき、紹介先の記事へ、スキ・サポートなどをお送り下されば、私としても嬉しいです。

 今回は、二人の大学生の記事を紹介します。ただ、大学生といっても、二人ともこの春に卒業し、あらたな道を歩みはじめます。

 おふたりの門出を祝うだけでなく、若いかたの瑞々みずみずしい文章をみなさんにも知っていただきたく、このたび取りあげさせていただくことにしました。

 では、さっそく紹介をはじめましょう!

高松 克成さん[#630『ふざけんなって言いてえんだ』]

 まずは、高松 克成さんの[#630『ふざけんなって言いてえんだ』]です。

成長する人

 高松さんはずっと継続して詩を書いておられます。人生観や生活観について書かれたものが多く、短いですがどれも芯を食っていて、僕はいつもハッとさせられています。

 ふだんは優しい言葉で書いてらっしゃいますが、今回は、めずらしく荒々しい言葉で書かれたものを取り上げました。言葉だけでなく内容も含めて、今読んでも僕は心がふるえます。

 大人になるにつれ、誰しも理想と現実のギャップに苦しむものです。それ自体は仕方ないことですが、どうしても人間というものは、その要因をいつの間にか誰かに押しつけてしまいがちです。そうやって、自分自身の問題から目をそむけてしまうのですね。

 だけど、それは自分の成長の芽を自分で摘んでしまう行為。ほんとうに、もったいない。

 高松さんは若いのに、そんな大切なことに気づいています。不満を誰かのせいにするのではなく、自分の力で自分自身を成長させようとする彼の姿勢こそ、誰もが見習うべきなのではないでしょうか。

 つい人のせいにしてしまう自分への戒めを込めて、この作品を紹介させていただきました。

 あと、高松さんはめちゃくちゃ歌がうまいです。僕はライブにも行きました。サインもらっとくべきだったと、いまでも後悔しています。

7等星さん[さよなら111号室]

 つぎは、7等星さんの[さよなら111号室]を紹介します。

部屋につまった思い出

 僕は7等星さんとは最近知り合ったのですが、この記事を読んで、めちゃくちゃ繊細で鋭敏なセンスを持っておられるということが伝わってきました。

 正直、ちょっとうるっときました。

 僕も何度か引越しをしましたが、たくさんの思い出が染み込んだ部屋から離れるのは、寂しいとか悲しいを通り越して、自分の皮膚を剥ぎ取られるような感覚ですらありました。7等星さんのように、それが初めての一人暮らしならなおさらでしょう。

 部屋につまった思い出。そして、これまでこの部屋で暮らしていた自分自身との別れ。

 そんな7等星さんの気持ちが「111号室」という言葉からリアルに伝わってきて、読んでいて、僕もどこかへ旅立つような、そんな切ない気持ちにさえなりました。

 しかし、7等星さんの旅立ちにそんな辛さがともなうのも、この町でたくさんの素晴らしい出会いがあったからこそでしょう。学生仲間や町の人など、一生の宝物になりえる繋がりが生まれ、名残惜しさとともに旅立てるのは、とても幸せなことだと思いました。

 そして間違いなく、7等星さんなら他のどの場所に行っても、その好奇心と前向きな性格で、新たな出会いを楽しめると思います。

 なお、7等星さんは作家の坂口安吾の研究をなさっています。いつか僕も7等星さんに研究されるような立派な作家になりたいです。

さいごに

 紹介させていただいた、高松 克成さん、7等星さん、ありがとうございました!

 そして、ご卒業おめでとうございます。

 この四年間、思い返せばちょうどコロナで生活自体が大変だったでしょう。僕は今でも、コロナで大学生が一番割を食ったと思ってます。授業ない、友達とも会えない、なのに学費は取られて……。それでコロナが収まったころにはもう就活、そして卒業。ほんと文句のひとつでも言いたくなるような、前例のない過酷な学生生活を送られました。

 ですが、二人の姿からは、そんなネガティブなムードは微塵も発せられていません。むしろ、困難の中にありながら、その時できることを模索したり、やりかたを工夫したりして、楽しい学生生活を実現した二人の姿勢には、たくましささえ感じます。

 社会的困難の中でルールや規制に縛られながらも、それでも楽しむことを諦めなかった二人の学生生活は、他のどの時代の学生のそれよりもはるかに価値があり、誇りにしていいことだと思います。

 今回紹介した二人の記事にも、「自分の生活は自分で楽しくするんだ」という気概があらわれていて、僕はほんとうに力をもらいました。

 僕は大学を中退したので、ふたりはもう僕を越えました。僕からはもう、なにも教えることはありません。今までなにも教えてませんが。

 というわけで、ささやかながら、餞別せんべつの意味もこめて記事へサポートさせてもらいました。友だちとお酒でも飲む資金にしてください(……こういうことシレッと書いとくと、「わあ、山田さんって、気前いい!」って思う人がおるんよ。ほんまはひとり一杯くらいの額なのにな。こんなずるい大人になるなよ!)。

 そして、この記事を読んでくださったみなさま!

 困難に負けない気概を見せてくれた二人の門出を祝して、ぜひ二人の記事へハートやコメント、そしてできれば二杯目、三杯目をサポートしてあげてください!きっと二人はそのことを一生忘れないと思います。

 よろしくお願いします!

このまちのどこか

Forever 19 summer vacation !