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【表現辞典】霊石典/名作家の文章〈12〉永井荷風『仮寐の夢』

霊石典

〈おしらせ・索引〉

 この記事は、私が編集している『霊石典』の派生記事です。名作家の作品の中から、『霊石典』収録の言葉が使われた印象的な文章を紹介します。言葉に興味を持つきっかけとして、あるいは、言葉をさらに深く理解する参考として、ぜひ本編の記事とあわせてお読みください。

永井荷風『仮寐の夢』(青空文庫)

家が焼けてから諸処方々人の家の空間あきまをさがして仮寐かりねの夢を結ぶようになって、ここに再び日本在来の家の不便を知るようになった。

 「夢を結ぶ」という表現は時折見られるものですが、写真の「結像」と同じで、そこに映像が描き出されるという意味です。たくさんある[結ぶ]の使い方の中でも、とくに美しい表現だと思います。

 この記事では、[むすぶ(結ぶ)]が使われた文章を紹介しました。

 ぜひ、本編の記事もお読みください。


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