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ドリフターズとその時代

ドリフターズの大掛かりなセット。
最後の舞台崩しで派手に壊してしまったり、水やタライが落ちてきたり。
黄金期と少年期が重なっていた世代は、前時代的な設定に、親近感というよりもホッとする心の拠りどころのようなイメージを持ちました。
戦前から戦後にかけて、大きく変わった日本を表現していたり、歌舞伎や文楽のような普天的な物語をパロディにしたいという思いは、子どもごろ路にも多少は感じてきた気がします。
核家族化して家に高齢者がいない世帯が増えた時代に、おじいちゃんおばあちゃんから貧しい時代の話を聞いているような安心感もあったと思います。
そして身体を張ったギャグ。
周囲の空気も芸に取り込んで、言葉だけで笑わせるお笑いではない迫力があります。
毎週土曜8時のゴールデンタイムはドリフが長く占領していました。
野球を見ながらビールを飲む父がいて、全員集合が終わると床に就く。
その裏に、魂を全力でぶつけ合う稽古があったことは聞いていましたが、本を読んで、想像以上だったと思いました。
ドリフ黄金期を知らない世代にも、読んでほしい本です。


「利益」をもたらすコンテンツは、すぐに廃れます。 不況、インフレ、円安などの経済不安から、短期的な利益を求める風潮があっても、真実は変わりません。 人の心を動かすのは「物語」以外にありません。 心を打つ物語を発信する。 時代が求めるのは、イノベーティブなブレークスルーです。