【プロット】全面ガラス張りの部屋にいる頭の悪い大学教授
真冬の寒さがウソのように、陽だまりに熱がこもる。
全面ガラス張りのサンルームには、観葉植物があった。
深緑の大きな葉を広げ、のびのびと太陽を受け止めていた。
大学教授の田村は、日向ぼっこをしながら、うとうとする。
正確には、大学教授だった。
高校生の時、全然勉強しないので成績はいつも赤点ギリギリ。
数学は好きだったが、途中の式や証明、作図を書くのが億劫で、解答だけを書いていた。
ある日、数学教師のすすめで、数学選手権に出たところ、成績一位でオリンピックに出場。
金メダルを獲得し、推薦で国公立大学に入学。
勉強嫌いで努力しないにもかかわらず、解答が図像となって閃き、どんな難問も瞬時に解いた。
そのまま研究職をしながら大学教授になった。
だが、いかにして教えるかを全く考えないため、学生からの評価は最低だった。
大学に居場所がなくなり、辞めて家に引きこもっていた。
「利益」をもたらすコンテンツは、すぐに廃れます。 不況、インフレ、円安などの経済不安から、短期的な利益を求める風潮があっても、真実は変わりません。 人の心を動かすのは「物語」以外にありません。 心を打つ物語を発信する。 時代が求めるのは、イノベーティブなブレークスルーです。