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157.書籍化

自身のSNS上では既に告知させてもらったが、このnoteの文章を書籍化する事になった。約200ページの文庫本である。

世の中には沢山本を出している人はいるが、私の周りを見渡した時、音源や映像作品などを出している人はいるものの、書籍を出している人などいなかった。過去にも聞いた事が無く、それに気付いた時に思ったのだ《じゃあ、その1発目は私がやろう》と。やるからには全て自主で、本が出来上がるまでの工程を網羅してやろう。そんな意気込みで書籍化を決めた。

だが先に述べた様に周りでそういった前例が無いので、誰かに聞けるものでもなく、何をどう始めれば良いのかも分からず、とりあえずネットで調べた所《自費出版の費用は100〜500万》などという文言が出てくる始末。

初手で詰んだ気持ちにさせられたが、諦めず様々な事を調べながら一つ一つを解決していくと、そんな金額出さなくても出せる事も分かり、ようやく"これなら出せる"という所まで辿り着けた。そして、印刷屋に注文し、数週間前に試作品が届いた。

初めての現物。その姿を見てさすがにテンションがあがった。中身もTHE・文庫本といった具合でイメージ通りである。だが私は思った。

『(よ、読みたくねええ)』

ここに辿り着くまでに添削、校正を繰り返し、何度も何度もこの文章を読んできたのだ。飽き飽きしている。しんど過ぎるので、試作品のチェックに時間を要したが、なんとか製品版の発注まで漕ぎ着けた。これで問題なければ出版に辿り着けるのだ。感慨深い気持ちである。

今思えば、noteを開始して2年が経った頃、少しやりたい事があったので執筆を休止したのだが、それから1年が経った頃、靴紐に引っ掛かり転んで右肘を骨折した。通常の生活もままならぬ状態で出来る事が無くなり、その時の自分に出来る事として執筆を再開する事にした訳だ。

初めは骨折が完治するまでの期間限定と言っていたが、あの日から1年経った今もこうして書き物を続け、なんなら書籍を出そうとしている。

実に不思議なものだ。絵空事を言うならば、見えない力が骨折させてでも出版させようとしたのだろうか。

そして、出版の目処が立ち、SNSで告知する前に本の販売や流通についてのノウハウをディストロマスターであり、マイフレンドのノブに相談した所、アレやコレや、色んな事を教えてもらった。
結果、想定よりもやる事が増えた。寝耳に水な事ばかり。"書いて出したら終わり"じゃなかった。

バンドで音源を出す時、いつも《音源が出来上がって終わりじゃなくて、リリースしてからが勝負》と心で常に唱えていたが、まさにそれと同じ。冷静になって考えれば当たり前なのだが何故、別物と考えていたのだろう。

そんな事をしながら過ごしていると、書籍の山が自宅に届いた。

内容をチェックした結果、思うところ(ちょっとしたインクムラ)があって印刷屋とちょっとした小競り合いはあったものの、発売を決めた。まあこれもいい勉強だ。

という事で、やまだ著書第一弾。明日12/25から発売です。

タイトル「浮き草」表紙カバー無し、200ページの文庫本。¥1500(税込)
発売日は12月25日。ネットショップhttps://yamabook.base.shop/

このnoteのナンバリング1〜14に加え、本作用の短編、長編の2作品の計16話。

まあナンバリングはnoteでも読めるけどね。
だだ、ここでは書かないというか、ネット上にあげるつもりの無かった話も書き下ろしてるので、興味があればぜひ。

おわり

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