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【図解1536】答えはなくても「目安」はほしい

【ドーナツ型(層構造)】新しいテーマや仕事を学ぶ時はマニュアルなどの「目安」があると、それを軸に状況での足し算や引き算をすればある程度の及第点は取りやすくなるし、成長も早くなる。

どんな場合にも通用する万能の「答え」がないのは当然だが、一方で毎回ゼロから考えるのは特に初心者には負担が大きく、それは結局周りの負担にもなる。

答えはなくても目安は欲しい。



私は何度か転職をしているのですが、新しい仕事や職場に接する時によく思うこと(そして私が新しく来る人に接するときに意識していること)を図解にしたものです。

物事に唯一絶対の「答え」はありませんし、仕事なら状況によりケースバイケースということも多いので、なおさら「こういう時はこう」と言いにくいものです。

ただ、かといってすべてに「ケースバイケースですね」だけだと漠然としすぎて、「何をどう考えたらいいか」さえわからず、特に未経験者の場合は図解右側のように「霧に包まれた迷子」のような気分で途方に暮れてしまうものです(私も経験があります)。

そのため、あくまでも「目安」であることをしっかり伝えた上で、標準的な状況への対処をマニュアルなどにまとめ、最終的にはその時その時の状況で判断する、と伝えるのがバランスの取れた方法のように思います。

合わせて、目安を外した対応をした場合は、その理由をはっきりと記録しておくことも重要ですね。


また、他の職場で似た仕事をしていた場合でも、「その職場のやり方」というのは意外と職場ごとに異なるため、やはり確認しておいた方がより円滑に仕事を進められるでしょう。

そして、目安があることで、日々の経験から教訓を得る場合も「そのケース特有の事情」(図解右側のオレンジの円と点線の間の部分)に目を向けやすくなり、成長の速度も上がるはずです。


また、この考え方は「目安=自分の人生の軸」と言い換えることで、より広く日々の人生の意思決定全般にも活かすことができます(まず目安=人生の軸を手に入れるのが重要なのも同じですね)。


万能の「答え」がないのは理解した上でまずは「目安」を手に入れる、ぜひ意識してみてくださいね。


おまけ(ボツ案との比較)

始めに作成した図解。

図の上の「検討する対応の幅」という言葉は、清書段階でよりわかりやすくするために追加したものです(意味自体は上の文章と図解から読取りは可能ですが、明記した方が受け手に余計な一手間をかけずに済む)。

ただ、この左右の構図だと「検討する対応の幅」という言葉が重複してしまうため、表の構図を活用して1つにまとめました(下のように並べると違いがよくわかります)。

この図解のように一手間加えることで大幅によくなることもあるので、「こうすればもっとよくなるかも」というアイデアが思いついたら、まずは大枠をざっと作って比べてみて、筋が良さそうなら細部を作りこむのがおすすめです。



●関連note&マガジン

・図解の「型」と使用例→図解パターンの説明
・この図解を描いた人→図解でわかる山田太郎

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