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春分の京都旅行「佛光寺 前篇」高辻通と記念御植樹


今週の大河ドラマ『光る君へ』は選挙特番で休止でした。

代わりといってはなんですが、Amazonプライムビデオで配信されている『銀河英雄伝説 本伝(通称石黒版)』に関連したお話をしたいと思います。そういえば皇帝ラインハルトの姉弟関係って藤原道長と類似していますね。男に生まれていれば旧王朝でも出世したであろう、と評された才女ヒルダも立ち位置はまひろに似ています。銀英伝は道長時代をモデルの一つにしていたのかもしれません。

七夕の日に日本の人口10%強を占める東京都で首長を決める選挙が行なわれました。その選挙期間中に「マイナス票を導入すべき」という提案をネットで見かけました。そもそも無党派層のほとんどは誰が一番マシかで選んでいます。"人となり"を完全に知ったうえで候補者を応援している人は一割にも満たないでしょう。ちなみに新しい制度を作らなくてもマイナス票を生み出すことは可能です。衆議院選挙の小選挙区でどうしても復活当選させたくない候補者がいた場合、誰でもいいから他の候補者に投票すればいいのです。そうすることで嫌いな候補者の惜敗率を下げることが出来ます。

ところで皆様は専制政治と民主政治、どちらが優れていると思いますか。

民主政治は話し合いで組織の方向性を定めます。"船頭多くして船山に登る"ことになるのでなかなか前へ進む事ができません。日本は特にその傾向が強く、始めるのは遅いが進んだら止まらない暴走機関車のよう。コロナ禍の対応や大阪・関西万博が分かりやすい例でしょうか。一方、鶴の一声で即断即決できるのが専制政治の最大の利点です。

マイナス票を提案した人は、今の民主政治に不満を持っていて専制政治の名君を求めているのでしょう。議員数削減を求める声が時々聞こえてきますが彼らも民主主義に消極的と思われます。もちろんそのような考えは決して悪いことではありません。しかし、権力が一人に集中する専制政治において名君が永遠に名君であり続けることは絶対にありえません。人類の歴史がそれを証明しています。

名君っぷりを発揮している大河ドラマ『光る君へ』の道長ですが、彼もまた巨大な権力の闇に染まっていくでしょうね。ヤン・ウェンリーが年金暮らしを捨ててでも民主政治を死守したかったのは、専制政治の欠点を見抜いていたからに他なりません。立憲民主党の支持母体である連合が蓮舫氏ではなく小池百合子氏支持に回ったのは、専制政治に対する危機感の現れによるものです。

でもまぁ難しい問題ですよね。一人の優秀なリーダーが日本を引っ張ってくれたらと私も正直思うところはありますし、このまま腐敗を放置したら大国に飲み込まれて日本の歴史は途絶えてしまうかもしれません。ただ周辺国の暴走を見ていたらやはり現体制のほうが幸せかな、とも。

聡明な10代、20代の若者たちはすでに銀河英雄伝説を読んでいることでしょう。もし投票権を持っている方で未読の人はぜひ読んでみてください。文字を読むのが苦手な人はアニメもありますよ。途中からになりますが最新版がTVerで配信されています。学校の教科書として採用してもいいくらい優れた作品でイケメンもたくさん揃っているのでキャラ推し必見。私のイチオシです。

銀河英雄伝説の面白さは、軍事・政治・宗教問題だけに留まりません。言論の本質にも切り込んでいます。
「正論」って一見正義だと思われがちですが決してそうではありません。人の感情を無視して理屈ばかりを通すと周囲に嫌われることになります。都知事選開票直後のインタビューで大炎上した石丸伸二氏。彼の言動はパウル・フォン・オーベルシュタインを彷彿とさせます。当初、石丸氏は時代の寵児だと持て囃されていました。現在は政治家に向いていないという声が大勢を占めています。彼の都知事選は結果的にテレビコメンテーターになるための就職活動になりそうですね。同じ元市長の泉房穂氏と肩を並べる日は近いのかな。・・・こんな事を書くから人に嫌われるんです、私も。

《補足》

では旅の話に戻りましょうか。


「高辻御幸町」交差点付近

高辻通へやってまいりました。

えっと、仏具屋さんが見える。こっちは目的地と逆方向かな。


©️Googleマップ

"どんつき"に見えますがそうではありません。実際はS字になっていて木屋町通まで道が続いているのです。鴨川があるためにこのような道になりました。

私はまちづくりシミュレーションゲームが大好きで、いつも効率の良い碁盤の街を作ります。ジャマになるのが川の存在。当然それに合わせて道を作らなければなりません。ゲーム世界でもそこそこ大変なまちづくり。豊臣秀吉は条坊制の欠点を修正し、角倉了以に至っては私費で運河を建設しました。彼らの大事業は本当に素晴らしく尊敬の念が絶えることはありません。


「高辻麩屋町」交差点付近

こっちだこっち。

回れ右をして西に歩を進めます。


瓦葺きの立派な塀が見えました。


大悲に生きる人と会う
願いに生きる人となる

慶讃法会きょうさんほうえ基本理念

鐘楼です。

境内の角にあることから信者や僧侶だけでなく町民にも情報を伝える役割を果たしていたと思われます。


今回の目的地、真宗佛光寺派本山佛光寺にたどり着きました。

こちらは高辻通に面した車両用通用門です。大型バスが停められる団体参拝用駐車場が境内の中にあります。


門を通って一番最初に目にしたのがこちら。

巴瓦(?)が地面に置かれていました。時々神社や寺社の境内で瓦が置かれているのを見かけますが何か特別な理由があるのでしょうか。


次に目にしたのは本堂前の立派な木々。


三笠宮同妃両殿下記念御植樹


高松宮同妃両殿下記念御植樹


秩父宮妃殿下記念御植樹

春になると天皇家から贈られた三本の紅枝垂れ桜が境内を鮮やかに彩るそうです。今回は以上となります。次回も引き続き佛光寺の紹介を致します。見てね。



今回の観光ルート

©️Googleマップ
400m 約5分


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