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京の学び「1日乗車券が私に向いていなかったその理由」


詳しすぎると逆に駄目


先日ひさしぶりの京都旅行をしました。折角だからと京都市営地下鉄1日乗車券を購入したのですが、またしても有効活用できませんでした。なぜ失敗したのか。その原因を自己分析していきます。


ニワカな人ほど得をする?

"1日乗車券の罠"という大見出しの記事をつい先日書いたのですが、また同じ過ちをしでかしました。いつまで経っても旅ヘタを脱却できない。当然ですよね。


『道具屋は目が利いては商売にならぬ』


このことわざが意味合いとして一番近いでしょうか。京都に詳しくなると多くの観光名所へ巡れるようになります。例えば二条城周辺。多くの外国人観光客が二条城入り口に詰めかけていましたが、私なんかはまず最初に神泉苑や堀川に目が奪われます。仮に二条城見学をしようものなら彼らの数倍時間を費やすことになるでしょう。

こんな事をしていれば、当然1日乗車券の価値はどんどん減っていきます。たくさん電車に乗ることが一番のメリットですからね。非常に悪い言い方をしてゴメンナサイ。ニワカな人ほど得をする切符、それが1日乗車券になります。


安物買いの銭失い

京都市交通局が運営する交通機関には"地下鉄1日乗車券"だけでなく"バス地下鉄共通1日乗車券"というのがあります。バス単体の1日乗車券は2023年9月末で購入できなくなりましたが、大人1100円を支払えば引き続きバス1日乗車券として利用することが可能です。

お金を節約したかった私は800円の地下鉄1日乗車券を購入しましたが、結局バスに乗ってしまいました。なぜ乗車したのか。足が痛くなったからです。京都の名所をあちこち歩き回ればもちろん足は酷使されることになります。

あれもしたいこれもしたいもっとしたいもっともっとしたい♪

オーバーツーリズムのバス。座りたいけど地元の高齢者も横で立っている。清々しい秋、お気をつけていってらっしゃいませ、と饒舌なバス運転手さんのアナウンス。それを聞いてた外国人観光客が真似してパートナーを笑わせてる。ケチらず1100円支払ってたほうがぜったい足の負担減らせてたよなぁ。揺れる車内、あぁ揺れる脳内。


計画しない人間の思考

旅の栞を作れるくらい綿密な計画を立てている人にとって、1日乗車券は最高の切符となるでしょう。私はその真反対人間です。

過去何度も失敗を繰り返しているのですが、旅の計画をどうしても考えたくないというか、拒絶反応を起こしてしまうというか。旅先では臨機応変に対応したい。それが旅の醍醐味だって思い込んでしまっているんです。

「さあ時間になったからさっさと次へ行こう」なんてセリフ。私には堪えられません。父はそのタイプでした。家族旅行ではいつも不穏な空気が漂っていました。

どれだけ知識を詰め込んだところで、結局行ってみないと観光地の価値ってわかりません。予定してたより長く滞在した所。案外しょーもなかったなとすぐに立ち去った所。皆様も経験したことがあると思います。どの名所も一定時間しかとどまれない修学旅行や団体旅行なんてのは私にとっては拷問ですよ拷問。


まとめ

私のような人間に1日乗車券は絶対に合わない。そう思っていたはずなのにすっかり忘れて意気揚々と券売機へ向かった先日の自分。

"全駅訪問"という乗り物系ユーチューバーさんの企画を真似したかった。だから私は過去の反省を忘れて1日乗車券を購入したんだと思います。しかしあの企画って有り余る体力と健脚あってこそできることなんですね。今回の旅で身を以て理解しましたよ。

綿密な計画を立てる方や有名な所だけ見れたらいいという人には1日乗車券は最適です。私のようなオタク気質で無計画の人は普通に運賃を支払った方が結果的にお得です。ちなみに京都の地下鉄1日乗車券には優待特典がついていますので、それ目的で購入するのは全然アリだと思います。

以上になります。この記事が京都観光する皆様にとって有用な情報になれば幸いです。ご精読ありがとうございました。


傘の自動販売機



追記

note公式マガジンに記事が掲載されました。ありがとうございます。


『この経験に学べ』『最近の学び』の二部門で、スキの週間一位を獲得しました。皆様ありがとうございます。感謝!!

2023/10/16


2023/10/16



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