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人生と旅の本「まんがで読む徒然草・おくのほそ道」
学生の時に出会っていればよかった。でも今だからこそ心に染みているのかもしれない。
※冒頭部分の試し読みが出来ます。
徒然草
以前、現代語訳付きの徒然草を購入したのですが全く読み進めることが出来なくて。漫画なら気軽に読めるだろうということで手に取りました。
第九十二段「二本の矢」
三本の矢なら知っているのですが、二本の矢は初めて聞きました。
なるほど確かに私の人生はずっと二本の矢だったかもしれません。ここ数年このままでいいのかと自問自答する日々。自分の性格について真剣に考えていました。
私は小心者で必要以上に準備して勝手に安心して、本番になったら臨機応変に対応出来ずいつも失敗してしまうんです。
一本の矢、必要最小限でいいんですよね。そのほうが気が引き締まり落ち着いて対処できるっていう。本を読んで自分の改善方法が一つ見つかりました。
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第百九段「高名の木登り」
旅先でモノを無くさないよういつも気をつけているのですが、旅終盤で疲れ果てた時は早く帰りたいって気持ちで一杯になってしまって。
財布とか鍵とか大事なものもあるのにどうでもいいって気持ちになっちゃうんです。
『遠足は家に帰るまでが遠足です』
この格言ってきっと「高名の木登り」が元ネタなんでしょうね、知らんけど。
無くしものだけでなく怪我や事故にもちゃんと注意して、家に辿り着くまで気を引き締めていきたいものです。
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おくのほそ道
「プレバト!!」という番組を一年前から見始めて今では毎週欠かさず視聴するようになりました。夏井いつき先生のキャラ大好きです。
夏草や兵どもが夢の跡
俳句初心者のわたしが言うのもなんですが、戦という激しい描写と夏草という静かな描写の対比が実にお見事。
「閑さや岩にしみ入る蝉の声」も対比を特徴とする句でしょうか。今でいうギャップ萌えというやつですね。
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五月雨をあつめて早し最上川
自然の摂理を俯瞰で捉えることができるのが松尾芭蕉の素晴らしい所。
たったの17文字なのに時の流れが見えて、なおかつ最上川は急流であるという情報も伝えているのが秀逸。これぞ歴史に残る名句ですよね。
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まとめ
漫画ということで小学生向きと思われるかもしれませんが、大人もしっかり学べる本となっています。徒然草とおくのほそ道の全てを網羅してはいないので入門書という位置づけになるでしょうか。
「徒然草現代語訳付き」を本棚にずっと飾っている状態でしたが、読破してやるぞという意欲がわいてきました。読破するとは言っていない。
小説だけが文学ではありません。漫画だって心に刺さるものはあるんです。それを伝えたくて記事にしました。オススメの一冊です。
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