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初釜

お金と教養の無い家庭で育った僕は
自身の立ち振舞いを整えたく茶道教室に通っている。
今日は、二度目の初釜を迎えた。

掛軸には『洗心』と書かれている。
先生からは
「心のけがれを洗い清め、新たな1年を過ごしましょう」
とお言葉をいただいが
僕のけがれを洗う水など、どこにあるのだろうか。

1月15日は、小正月
そのことすら知らなかった。
「お茶杓に御名を」と正客、
「左義長でございます」と亭主。

無知な下民な僕にも
先生はとても丁寧に稽古してくれる。
日本文化を極められた方の精神は
こんなに清く温かいのか。

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