多様なリハビリテーションのあり方(1)「触らないリハビリ」
マンツーマンで徒手的にだけ関わるっていうリハビリテーションっていう時代は終わりです。リハビリテーションの在り方は時代とともに変化していってるんですよ。
時代にマッチしていくことが大事です。
だからといってマンツーマンが不要という訳ではありません
2025年問題は入口ってことをコラムでも書いていますが、これから少しずつ少しずつリハビリテーションの在り方ってものは変わっていきます。
コーヒー飲むのはリハビリか?
研修会でいつも使うネタです。
独居の利用者さんが僕が訪問するとすぐに、豆挽いてコーヒーメーカーにセットして美味しいコーヒーいれてくれます。
ヘルパーさんにはコーヒーいれないそうです。
僕がコーヒー好きって知っているから、ベッドから起きて歩行器でキッチンに行って、豆入っている缶から豆出して挽いてって感じで動いてくれる。
確かにうまいんですよね。
洗濯干したらリハビリか?
僕が訪問した時に、洗濯機からメロディーが流れだしました。洗濯終了の合図です。
お天気がいいから、片麻痺の利用者さんと一緒に洗濯物を干しました。
テーブルの上でハンガーにセットしたりするんですよね。
コーヒー飲んだり、洗濯干したりするのはリハビリテーションでしょうか?
今はやりの、活動と参加への取り組みって捉えることもできますよね。
だけど、これらの活動をリハビリテーションと捉えることのできない理学療法士や作業療法士、言語聴覚士もたくさんいることでしょう。
触って、動かして、なんぼ
みたいなスタイルのセラピストには考えられないことでしょうね。
リハビリテーションに求められることが変わってきた
本来提供するリハビリテーションていうのは、今と同じように心身機能にもかかわるし、活動や参加にもかかわる。
他職種へアドバイスすることもあれば、住宅改修に関わることもある。
リハビリテーションとして考えた場合に、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が関わらないといけない、実践すべき事柄というのは多種多様なんです。
だけど、リハビリテーション専門職の一部には
・マンツーマンリハビリ
・徒手的リハビリ
・患者さんに触るリハビリ
だけが、リハビリテーションって考えている人がいます。そうして、そんな人たちの声の方が大きいようです。
コーヒー飲んで触らないで訪問している僕のリハビリテーションのことを非難するセラピストとも出会ったことがあります。
さわらないことへの罪悪感を捨てよう
だけどね、徒手的に患者さんに触れて関わるっていうのは、リハビリテーションの一部であって、すべてではありません。
多くの理学療法士や作業療法士、言語聴覚士は
触らないことへの罪悪感を捨てる
必要があります。
触らないでできることはたくさんある。何よりも、触らないで生活することが目標なので、触らないことは必要なのです。
https://labo-yamada.com/?p=3831
1週間に1回の訪問リハビリの場合、それ以外の6日間と23時間は利用者さんが一人で生活するわけです。
セラピストが関わっていない時間の方が長いのだから、究極は触らなくても生活できることが目標なのです。
だから、勇気もをって触らない関わりは必要なんです。
他にも触らない関わりは必要になってきますが、それは別の記事に書いてみます。
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